病気と抗がん剤のこと   MEA療法について  

MEA療法とは

 MEA療法とは、3つの薬剤の頭文字からとった名前で
Mは、メソトレキセート
Eは、エトポシド(薬品名:ベプシド)
Aは、アクチノマイシンD(薬品名:コスメゲン)
をあらわしています。
 薬の投与量から見ても、副作用は5剤併用のEMA/COよりも強いといわれていて、場合によっては後遺障害が出ることもある治療法です。

ですので、治療はMTX単剤で効果がなかった場合に行われます。
治療の最初からMEAを用いることは、治療経験のある病院ではほとんどありません。

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それぞれの薬剤の副作用

メソトレキセート
効果・効能 急性白血病・慢性骨髄性白血病・絨毛疾患(絨毛がん・胞状奇胎)
主な副作用
吐き気・嘔吐・食欲不振・口内炎・発熱・動悸
重大な副作用 骨髄抑制による白血球、血小板の減少、それに伴う脱毛、腎肝機能の低下(BUN・クレアチニン・ALT・ASTの上昇)があげられます。
*ショック・アナフィラキシー様症状(いずれの治療においても頻度不明)症状として、呼吸困難・血圧低下が現れることがある。


エトポシド(ベプシド)
効果・効能 急性白血病・睾丸腫瘍・悪性リンパ腫・絨毛がん・胚細胞腫瘍(卵巣腫瘍・精巣腫瘍)・膀胱がん
主な副作用 吐き気・嘔吐・食欲不振・悪心・口内炎・発熱
重大な副作用 骨髄抑制による白血球、血小板の減少。それに伴う、脱毛、腎肝機能の低下。(BUN・クレアチニン・ALT・ASTの上昇)があげられます。
*ショック・アナフィラキシー様症状(いずれの治療においても頻度不明)症状として、呼吸困難・血圧低下が現れることがある。


アクチノマイシンD(コスメゲン)
効果・効能 ウィルス腫瘍、絨毛がん、絨毛上皮腫、破壊性胞状奇胎
主な副作用 吐き気・嘔吐・食欲不振・悪心・口内炎
重大な副作用 骨髄抑制による白血球、血小板の減少。それに伴う、脱毛、腎肝機能の低下。(BUN・クレアチニン・ALT・ASTの上昇)があげられます。
*ショック・アナフィラキシー様症状(いずれの治療においても頻度不明)症状として、呼吸困難・血圧低下が現れることがある

これらの副作用がそれぞれの患者さんの体調等により出たり出なかったりします。
一概に「みんなこんな風な副作用が出ます。」みたいなことはなかなかいえないものなんです。

MEA療法における副作用の経過   こぶの場合 >> リンク

 こぶの場合は、副作用は回を重ねるにつれて徐々にきつくなっていきましたが、その都度サプリメントを増やしたり、点滴・錠剤・座薬・注射なりで対処してもらったので、これから治療される方も、それ程心配は要らないと思います。

薬でもどうにも対処できない脱毛については、治療後半年ぐらいで、帽子をとって外出できるようになります。
それまで、お体をお大事にお過ごし下さい。

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