2004年9月27日から10月25日までの闘病日記

2004年9月27日(月)   『外来 初登場!』

顔
よもぎさん
顔
たんぽぽさ
顔
あやめさん

今日は、MEA8クール終了以来、初の外来診療日。
9月15日に撮ったMRIの結果を聞く為、15時30分頃、しゅうちゃんに病院に車で送ってもらった。

 8クール目の治療後に、やわらかくなっていた頑固な腫瘍は
『消えた!?どうなの?とすごく気になる・・・。』
と悶々としているこぶに、運転していたしゅうちゃんは、こぶの頭の中が想像できたらしく、
しゅうちゃん「病院に着くまで寝ていたら?起こしてあげるから。」
こぶ「そうする。」と病院につくまで寝ていた。
最近のこぶは起きているとよからぬことを考えるようになっている。

 1Fで受付を済ませ、産婦人科外来で看護師さんに採血をしてもらって、もんち先生に呼ばれるのを待った。

 待合室で、
よもぎさんとたんぽぽさんに「こぶさん、久しぶり!今来たの?元気にしていた?」と声を掛けられた。
こぶ「よもぎさん、たんぽぽさん、お久しぶりです。
15日に治療が終わって、今日が初外来なんです。」

よもぎさん「こぶさん、まだ入院していたの?」
こぶ「はい。9月15日まで・・。」
よもぎさん「こぶさん、大変だったね。
私はいまのところなんだけど、経過が順調だからもう入院しなくて済みそうなの。」

たんぽぽ「私もよもぎさんと同じで入院しないで済みそう。」
こぶ「今度から外来で会えますね。」とニッコリ。
よもぎさんとたんぽぽさん、「こぶさん、本当に良かったね。」と言われた。
『ホントにうれしいよ!』

 その後、あやめさんにも会って、
「こぶさん、久しぶり!外来に来るなんて珍しいじゃない。」
こぶ「15日に治療が終わって今度から外来になるんです。」
あやめさん「そうなの?良かったじゃない!
おめでとうこぶさん。」

こぶはあやめさんに、手作りのバンダナ頂いた時本当にうれしかった事を伝えると、
あやめさん「喜んでくれて良かった。
こぶさん、高熱出したりして本当に大変だったよね。
よく、がんばったね。」
と握手してくれた。
こぶ「あやめさんも、副作用が強く出て大変でしたよね・・・。」
2人で当時の事を振り返った。
話をしていたら、もんち先生に呼ばれた。
あやめさんに挨拶をしてもんち先生が待つ診察室へ入った。

もんち先生「こぶさん、待った?」
こぶ「うん。でも患者さんと話していたから。」
もんち先生「だと思った。」とニッコリしながら、
「9月15日の採血結果は問題なし!良かったね!MRIは・・。」
こぶ「腫瘍なくなっていなかったの?」
もんち先生「うん。今回のMRIで、腫瘍がまだあるのが確認されたんだよね・・。」
こぶはため息をつきながら、「でも、小さくなっていたでしょ?」
もんち先生「前より、一回り小さくなっているけど、腫瘍の枠(わく)が硬いのか、なかなかくずれないんだよね。」
こぶ「腫瘍が溶けないでこのままお腹にあるようなら、今更いやだけど、切開するの?」
もんち先生「今年中に溶けなかったらの話だから、いまから考えないでいいよ。それより、こぶさん、10月19日にCTの予約入れたから、病院に来てね。」
こぶ「CT撮るの?」
もんち先生「こぶさんは癌だから慎重に見ていく必要があるからね。
それと、今後の事なんだけど・・。2週間おきに外来に来てね。」


『ガッカリ。』

がっかりしているこぶを気にすることなく、
もんち先生「そういう訳で、次の外来は25日ね。」
こぶ「はい。」と返事して診察室をあとにした。

 会計を済ませてお家に帰る途中、診察室でもんち先生と話した内容をしゅうちゃんに話した。

こぶ「しゅうちゃん、腫瘍まだあるって・・。」

しゅうちゃん「そうか・・。しぶといね。」
こぶ「本当、いやになるね。・・。」とガッカリしているこぶに、
しゅうちゃん「家に着くまで寝ていたら?」と、また寝かしつけられた。

『10月のCTで腫瘍が小さくなっていますように・・。』

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2004年10月19日(火)   『CT撮影』

顔
かんなさん

 今日は、CTを撮りに行く日。
 9月の外来の時、もんち先生に渡された
《CT検査の同意書》を持って、9時30分頃、しゅうちゃんと一緒にお家を出発。

 10時20分頃には病院に到着し、1階で保険証・予約表の確認をしてから2階のCT室にむかった。
歩きながら、同意書の記入漏れをチェック。

もんち先生の字で、『CT11時35分~』

予約時間より1時間早く来てしまった。ヽ(゚□゚;)ノ えぇぇ!!

 CT検査の受付室にいた看護師さんに、予約より早く来てしまった事を伝えると、
「べつに大丈夫ですよ。9番で撮りますから9番の前でお待ちください。( ^0^)/」とニッコリ言ってくれた。
ε-(´。`;)ホッ
 9番室は、CT・レントゲン室の並びの突き当たりの奥から2番目。

 9番の廊下前で、車椅子で待っている患者さんの姿が見える。
かんなさんだ。
こぶ「かんなさ~ん、久しぶり~。入院中はお世話になりました。( ^∀^)/~~ 」と声を掛けると、
かんなさん「ああ!こぶさ~ん!久しぶり~。ヾ(^∀^ )」
こぶ「今日はCT撮りに来たの。」
かんなさん「そうなんだ~。・・・私は、吐いちゃって食事が取れなくて。・・・その原因を調べるためCT撮るんだけど・・。
この分だと来年は生きてないかも・・。ヽ(´・`)ノ 」


こぶは、返す言葉が見つからず、
「そういえば、かんなさん、主治医、代わるって言っていたよね?誰になったの?(*゚_゚)」

かんなさん「主治医ねぇ。もんち先生になった。」
こぶ「そうなんだ。もんち先生やさしいでしょ~。」
かんなさん「うん。昨日もんち先生に『こぶさん元気にしてる?』って聞いたら、『こぶさん少し落ち込んでる』って聞いて・・。」
こぶ「・・うん。こいつが(お腹に手を当てながら。)なかなか消えなくて気になるんだ~。」
かんなさん「8回も治療したのにがんこだね~。
心配しなくても大丈夫!消えるよ。ヾ(^ー^ ) 」
と励ましてくれた。

 しばらくして、婦人科の看護師さんが、かんなさんを迎えに来た。
看護師さん「こぶさ~ん、久しぶり~!
今度婦人科に遊びに来てね。」
と言ってくれた。
こぶ「うん。」と返事。
かんなさん「こぶさんの事、心配だったから会えて良かった。
またね。」

こぶ「かんなさん、心配してくれてありがとう。」と話していたら、
「こぶさ~ん」
こぶも技師さんに呼ばれた。
こぶ「かんなさん、またね。」とまた手を振ってCT室の中に入った。

 CT室で、持って来たTシャツ・ズボンに着替え、腹部・骨盤内造影。

撮影は5分で終了した。
撮影を終え、1階で会計を済ませ、本屋さんで待っているしゅうちゃんに電話をして、迎えに来てもらって、11時30頃、病院を出発。

 お腹が空いていたので、お昼は外食する事にした。
どこで食べるか決めていなかったから、ドライブがてら、お店を探した。
こぶ「しゅうちゃん、かんなさんに会ったよ。」
しゅうちゃん「そうなんだ。」
こぶ「かんなさんは、会うといつも、『こぶさん元気にしてる』って心配してくれて・・。なんだか申し訳ないな。」

しゅうちゃん「かんなさん、やさしいね。」

こぶ「うん。」

車の中で、こぶは、入院中かんなさんにしてもらった事や話していた事をしゅうちゃんに話した。

 しばらく車で走ると、とんかつ屋さんを見つけた。

 昼食のあと、そのままお家に帰った。
なんだかすごく疲れて、お家について布団を敷いてしばしお休み。

しばしのつもりが、そのまま21時頃まで寝てしまい、夕食はしゅうちゃんが作ってくれていた。

『しゅうちゃん、ありがとう。』

『かんなさんがこぶに言った、
『来年は・・。』の言葉。
・・・・・・また会える!・・・・・絶対に。』

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2004年10月25日(月)   『CTの結果』

顔
よもぎさん

 今日は、病院に19日に撮ったCTの結果を聞きに行く為、15時30分頃、しゅうちゃんと供にお家を出発。

 病院に着いて受付を済ませた後、2Fの婦人科外来に行くと、よもぎさんが診察室から出てきた。
よもぎさん「こぶさん!また会えたね。」
こぶ「よもぎさん、こんにちは。」
看護師さんに採血をしてもらう間、よもぎさんはこぶを待っていてくれた。

よもぎさん「こぶさん、どうしたの?元気ないじゃない?
もしかして、どこか悪いの?」

こぶ「9月の治療の後にせっかく生えて伸びてきてた髪の毛が抜けて、またはげに戻っちゃった・・。」
よもぎさん「1度生えてきた髪が抜けるのって、最初に抜けた時よりつらいのよねー。
それに、退院してからの方がつらい事多いよね。」

こぶ「うん。6月頃に、産婦人科の師長さんにお会いした時、『もっと強くなるのよ』って言われて、その時は『これ以上強くなるの?何で?』って思ったんだけど、今になってその意味が分かった・・。」

よもぎさん「入院中は、頭の事も患者さん達が励ましてくれるから、気にしないで済むんだけどね・・。」など、退院してからの生活について話をしたあと、よもぎさんは、帰って行った。

『よもぎさん、話を聞いてくれてありがとうございました。』

 その後、しばらくして、もんち先生に呼ばれて診察室に入ると、
もんち先生「こぶさん、お待たせ。今、タコ先生にもCTの写真見てもらったんだけど・・。」と、ライトボードに映し出された写真を見ながら説明してくれた。

 8月のCTの写真に写っていた中身グズグズの8cmの腫瘍が、今回のMRIでは中身のグズグズが無くなって、ただの枠だけになっていた。
一応良い方向に推移しているのはうれしいけど、枠の大きさが3~4cmとまだまだ大きいから、喜べない。
こぶ「無くなっていると思っていたのに、まだあるし、大きいね・・。」と、言うこぶに、
もんち先生が、技師さんの見解の入ったプリントを見せ、
もんち先生「ここに英語で『著しく小さくなっている兆しあり』って書いてあるから良くなっているよ。」
何度もこぶに言うけど、目線を合わせない。
こぶ「遅くても、来年には、なくなっているよね?再発しないよね?」と何度聞いても
もんち先生「はっきり言って、判んないんだよねー。」と繰り返すばかり。
こぶ「心配掛けた主人に、CTの写真見せたいな。」
もんち先生「そうだよね。今度の外来までに、MOに落としておくよ。」
こぶ「よろしくお願いします。」と話をして、次の外来日を決めて、診察室をあとにした。

今度の外来は、11月9日。
診察室を出て、看護師さんと話をしている時、
主任先生に「こぶさん、元気?」と、話しかけられた。
まだ腫瘍があったことを話した。
主任先生に「あー。あれね。僕もこぶさんのCT見たけど、大丈夫・大丈夫!」と、笑顔で笑い飛ばしてくれた。

『もんち先生も、こぶと一緒に落ち込まないで主任先生みたいに笑い飛ばしてくれたらなー。でも、もんち先生は患者にぬか喜びさせない慎重な先生だから、無理かな?』


 1Fで、会計を済ませ、しゅうちゃんの運転で、お家に帰る途中で、
こぶ「腫瘍がまだあった・・。」
しゅうちゃん「それで、もんち先生は何て?」
こぶ「目線を合わせないで、『技師さんの見解では順調』とか言っていた。」
しゅうちゃん「それなら、気にする事ないよ・・。」と、こぶを励ましてくれたけど、気持ちが晴れなかった。

 お家に着いてすぐ、布団をしいて、横になり1時間ほど眠った。
眠って起きると、今回もしゅうちゃんが、ご飯の支度をしてくれていた。
『しゅうちゃん、へっぽこな妻でごめんね。マイナス思考よ、飛んで行けー。』

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