2004年12月3日(金) 『アタフタ ヘ( ̄□ ̄;)ノ ヽ(; ̄□ ̄)ヘ アタフタ』
 今日は、1年前に転院前の町医者病院で1回目の掻爬術をした日です。
                    
                    あっという間に1年が過ぎたけど、これと言って悲しいとは思わない。
                    むしろ、今年は半年以上続いた入院生活のおかげで、
                    気付いたら、あと数日で今年が終わろうとしている事に焦りを感じる。
                    アタフタ ヘ( ̄□ ̄;)ノ ヽ(; ̄□ ̄)ヘ アタフタ
                    
                    入院中に、何度もニュースで放送されていた事なんだけど、
                    『税込価格』という政府の方針。
                    始まってから、もうかなりの月日が経ったのに、
                    この感覚がどうもわからない・・・。
                    
                    『このお醤油ってこんな中途半端な値段で売ってたっけ?σ(゚・゚*)ンート・・・』と、
                    一瞬戸惑ったりして『税込価格』にはいまだに慣れない。
                    
                    『いい加減慣れないとねぇ。ヤレヤレ ┐(´ー`)┌ マイッタネ 』
                    
                     最近、体力づくりのためにと始めた『腹筋』を今日もしていたらお腹が痛くなった。
                    
                    急いでトイレに行ってみると、親指サイズの血の塊が出ていた・・・・。
                    血の塊を出した後、お腹に、『(゚∇゚ ;)ヒヤーッ』とする痛みが走ったので、腹筋は中止にした。
                    
                    たまたまお家に居たしゅうちゃんに布団を引いてもらって、
                    ロキソニンを飲んで、布団に横になった。
                    
                    『またまた再発?・・・まさかねぇ。でも・・・。怖いよー。』
2004年12月6日(月) 『死んだ細胞』
 3日の日に血の塊を出してから、今日までずーと出血と血の塊(レバーみたいの)が出ている。
                    お腹の痛みはロキソニンでも全然解消されず、ちょっと怖くなってきたので婦人科に電話をした。
                    
                     電話には、こぶが入院中とっても仲良くしていた看護師さんが出てくれた。
                    こぶ「忙しい中すみません。生理の後出血があるんだけど、
                    そういうことってあるの?」
                    看護師さん「うーん。あるけどちょっと待って先生に聞くね。」
                    こぶ「うん。」と返事をして数分待つと、
                    講師の先生(6月の外来で1度診て頂いたことがある)が電話口に出てくれた。
                    
                    講師の先生「今、もんち先生が手術中で電話に出れないから僕が聞くね。」
                    と言ってくれたので、講師の先生に、12月3日からの出来事を説明した
                    。
                    講師の先生「それは、抗癌剤の効果で死んだ血管とかが出ているんだと思う。」
                    こぶ「そうなの?」
                    
                    講師の先生「うん。昨日のカンファの時に、こぶさんの不正出血について話をしたんだよね。
                    僕を含めた先生達の見解では、『お腹の腫瘍は死んでいてカラカラに干からびているから、
                    今出ているのは抗癌剤の効果があって死んだ細胞とかが何かの拍子に、子宮を通って出てきているんだろう。』
                    という事だから、心配は要らないと思うけど、
                    熱があって、出血の量も多いようなら病院に来て。
                    午後ならもんち先生も診察できるし・・・。」
                    
                    こぶ「熱はないし、出血の量も多くないので、しばらく様子を見てみます。」
                    講師の先生「そう?大丈夫?また不安になったら電話して。
                    それと、今度の外来いつ?」
                    こぶ「12月20日です。」
                    講師の先生「その時に今回の出血について、もんち先生に報告できるようにメモにまとめておいてね。
                    僕からも先生に伝えるけど、細かい事は自分で話してね。」
                    こぶ「はい。先生お忙しい中、色々教えていただきありがとうございました。」と、お礼を言って電話を切った。
                    
                    『頼りになる良い先生だな~。』
                    
                    先生と話した後、気持ちが楽になった。
                    
                    『(〃´o`)=3 ホッ』
2004年12月8日(水) 『お休みします』
 今月の3日から続いていた出血が、今日やっと止まった。
                    腹筋を中止して安静にしていたのが良かったのかも。
                    なので、しばらく腹筋はお休みします!
2004年12月15日(水) 『プランプラン』
今日で腹筋を中止して1週間以上経った。
                    
                    『この間、出血がなかったから、この調子この調子 v(=∩_∩=) ブイブイ!!』
                     
                    と、喜んでいたのに・・・・。
                    
                    夜お風呂に入っていたら、お腹に『(゚∇゚ ;)ヒヤッ』とする痛みが走った。
                    レバー状の血の塊数個と、20cm以上ある赤くて細なが~いのが出た。
                    この長~いの・・・。
                    
                    『け、けっ、けっ、けっかん? 今までで一番長いんじゃない? ∑( ̄ロ ̄|||)なんと!?』
                    
                    出てくる最中に途中で止まっちゃって、プランプランしてる。
                    お尻を振ってみたけど落ちる気配もない。
                    
                    手で引っ張ってみた。
                    
                    どんどん出てくる!
                    
                    その感覚ときたら、ゾゾーっと鳥肌もんです。
                    
                    『途中でこの血管が切れたりしたら、大出血するかな?
                    ((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル 』
                    
                    今まで何度も修羅場を潜り抜けてきたこぶでも、
                    血管を全部出した後は、さすがに血の気が引いてその場から一歩も動けなくなった。
                    
                    しゅうちゃんを呼んで事情を話してお風呂場から救出してもらい、
                    お布団まで運搬してもらいました。
                    
                    その間、しゅうちゃんは、「死んだ細胞が出ただけ、いつもの事、いつもの事。」と、励ましてくれたけど、(なんてイイ旦那様。(* ̄∇ ̄*)エヘヘ)
                    
                    『めちゃめちゃ怖かったよー。(ノ_・。)』
2004年12月19日(日) 『思い出した!! ∑(゚□゚;)』
『うーーーん。o(´д`)oァーゥー』 
                    
                     いまだに、お腹の痛みは相変わらずあるし、出血とレバーが出ています。
                    なんかねぇ。腸が動く時にヒヤッとする痛みが走るんだよねぇ。
                    
                    それに今月は不正出血のせいで、基礎体温の折れ線グラフが高温と低温を行ったり来たりの繰り返し。
                    
                    基礎体温表がガタガタ・・・。
                    
                    そんな訳で・・・。毎日計るのが怖くて怖くて・・・。
                    
                    インターネットで、MEA療法後の不正出血について色々検索してみようと思った。
                    が、特に参考になりそうな文献には巡り合えず・・・。
                    がっかりしていたら、
                    
                    B医科大《MEA療法が奏効した臨床的絨毛癌の1例。発表者パッチリ先生、もんち先生、タコ先生それと最後に教授。》
                    なんていう検索結果が目に留まった。
                    
                    『ん???B医大の絨毛癌の1例患者って、もしかしてこぶの事??
                    ドキッ!! Σ(~∀~||;)』
                    
                    半信半疑でクリック。
                    すると・・・。
                    やっぱりこぶでした!
                    びっくり!
                    そう言えば・・・。
                    
                    『思い出した!! ∑(゚□゚;)』
                    
                    『9月頃、入院している時に、タコ先生「こぶさんは珍しいから学会で発表したから・・。」とか何とか言っていたなぁ・・・。』としばし回想。
                    
                     この発表の日、(6月26日)珍しくこぶの病室に先生が誰一人として来なかった。
                    当時こぶは、骨盤腹膜炎で入院していたんだけど
                    
                    『こんなこと、入院して初めてだ。めずらしいなぁ。』と思っていたんだよねぇ。
                    
                    でも何で発表者が、こぶの担当医のナンちゃん先生じゃなくパッチリ先生なんだろう?
                    明日もんち先生に聞いてみよう。
                    
                     それと、基礎体温表を、ガタガタだから先生に見てもらおう。
                    『明日はもんち先生に、色々聞ける。』と思ったら、ちょっぴりだけど元気が出て来た。
2004年12月20日(月) 『2004年最後の外来 前編』
 今日は待ちに待った外来の日。
                    11月29日に病院に行っているから、そんなに日にちはあいてるわけじゃないんだけど~。
                    とりあえず、出血が気になるから先生に会えるのがうれしい。
                    
                     基礎体温表を持ったかしつこく確認してから、15時頃お家を出発した。
                    今回もしゅうちゃんに送ってもらった。
                    
                     16時過ぎに病院に到着していつも通り1Fで受付を済ませ、2Fの産婦人科へ。
                    カルテを看護師さんに渡してすぐ、採血で処置室に呼ばれた。
                    
                    採血をしてくれた看護師さん「こぶさん、髪の毛びたねぇ。良かったね!( ^○^)/」
                    
                    『んふ。分かる?(^ω^ )ゞ』
                    
                    採血終了後、待合室でスミレさんに会った。
                    スミレさん「あら~。こぶさんじゃない!!今日は外来?(^-^*)/」
                    こぶ「はい。今来た所なんです。」
                    スミレさん「そう。ねぇこぶさん、どうなの?元気?ヘ(^◇^*)」
                    こぶ「うん。ハゲてるけど、元気。」と笑うと、
                    スミレさん「じゃあ、治ったのね。良かった・・。
                    さっき、婦人科病棟に行って来たら、カンナさんが入院していたんだけどね。
                    すごい痩せちゃってて、話しかけられなかったの・・・。」
                    こぶ「そうなんだ・・・。」
                    スミレさん「うん。どうしたのかしらね・・・。」と、カンナさんのことがすごく気になるみたいだ。
                    すごく痩せてしまったことがショックだったのかなぁ。
                    
                    スミレさんの状態も聞いた。
                    スミレさんの腫瘍マーカーが、ここ1ヶ月ぐらいで
                    一桁台から一気に五桁台にアップしたらしく、
                    ご自分の採血データのプリントをこぶに見せながら経過などを話してくれた。
                    
                    腫瘍の細胞がどんなに検査しても見つからない。
                    でもマーカーだけは上がっているらしい。
                    
                    途中でこぶはもんち先生に呼ばれてしまった。
                    こぶ「スミレさん、またあとで。」と、言い残して診察室に入った。
                    
                    もんち先生「お待たせ~。」
                    こぶ「先生こんにちは。」
                    もんち先生「そう言えば、出血はまだあるの?」
                    こぶ「うん。血管やらレバー状の物がすごい出るんだけど、こんなに出るの?」
                    もんち先生「うん。切開して取ってないからねぇ。
                    ・・・しばらくは何かの拍子に出るよ。」
                    こぶ「そっか。すごいリアルだね。」
                    もんち先生「腫瘍のカスが出ているんだから良いよ。
                    これが出ないで、お腹に残っていたら、炎症を起こすからね。」
                    こぶ「そっか。」と、これまた返事。
                    
                    そのあと11月頃、先生がわざわざこぶの家に電話してきた『アメリカの文献』についてどうだったのか聞いてみた。
                    もんち先生「こぶさんとご主人は、その文献に当てはまらなかった。」
                    だそうだ。
                    
                    もんち先生「他に聞きたいこと無い?」
                    こぶ「基礎体温表がガタガタ・・。」
                    もんち先生「それはしょうがないよ。こぶさん不安?」
                    こぶ「うん。MEAは強い薬なのに、腫瘍が枠だけだけど、まだ残っているし・・。」
                    もんち先生「大丈夫!こぶさんは治るよ。
                    前に世界的に有名な産婦人科の先生とセッションする機会があったんだけど、
                    その時に、こぶさんの治療方法は、MEAで良いかお伺いしたら、
                    『その判断は良いと思う』ってお墨付きをもらったから、安心して。」
                    こぶ「うん。」
                    
                    もんち先生「後は何か聞きたいこと無い?」
                    こぶ「後は・・。この間、MEAについて調べたいたら、こぶがヒットした。」
                    もんち先生「えっ!!そうなの調べてみようか?」
                    こぶ「うん。MEAで出るよ。」と言うと、もんち先生はパソコンで調べ始めた。
                    
                    もんち先生「おっ!あー。これね。・・・ここの病院は地方病院に、
                    こんなふう(絨毛ガン)になっても、きちんと治療すれば治るけど、
                    かなりリスクがあるっていうことと、胞状奇胎の患者さんを自分で判断せず、
                    速やかに大学病院なり中堅病院に受診させるようにってことを話したんだよ。」
                    こぶ「そうなんだ。少しは役に立った?」
                    もんち先生「それはねぇ~。反響がすごかったよ。こぶさんは珍しいからねぇ。
                    名前は隠して発表したけど、嫌だよね?」
                    こぶ「別に。役に立つならいつでもどうぞ。
                    顔写真は載せないでね。」
                    もんち先生「大丈夫大丈夫。」と、笑われた。
                    
                    こぶ「ねぇ、パッチリ先生が発表者で、ナンちゃん先生(こぶの担当医)じゃないんだけど・・。」
                    もんち先生「そうなんだよねー。僕は、ずっとこぶさんを診てきたナンちゃん先生が良いんじゃないかって提案したんだけど、医局の役回りでね。」
                    こぶ「ふーん。それで、入院中良く声掛けてくれたり、マーカーとか詳しかったんだね。」
                    もんち先生「怪しかった?(^ー^; )"」と、ニッコリ。
                    こぶ「うううん。やさしい先生だなって思っていたし、パッチリ先生とは色々話したんだよ。」
                    もんち先生「へぇ。何話してたの?」
                    こぶ「んとねー。MEA療法について調べたのは自分なんだよって。昔の文献とか資料とか見て調べたから、すごい大変だったって言ってた。」
                    もんち先生「僕がパッチリ先生に依頼したんだよね~。」ははっ。
                    こぶ「そうなんだー。ねぇ。パッチリ先生とナンちゃん先生は今どこにいるの?」
                    もんち先生「パッチリ先生は皮膚科で、ナンちゃん先生は精神科にいるよ。」
                    こぶ「そうなんだ。」
                    もんち先生「うん。でも、この研修が終わったら、
                    2人とも2年間外(B医科大系列病院もしくは自衛隊基地)に出るよ。
                    経験つんで戻って来たら、専門の科を決めるんだけど、
                    2人とも産婦人科を希望しているから、その時また会えるよ。
                    戻って来てからは、4年くらいはいるから。」
                    こぶ「その後は?」
                    もんち先生「また外に出て、そのまま異動した地方病院に残るか、
                    大学病院に戻って、研究を進めていくかを、決めるんだけど、
                    パッチリ先生は、もうここ(B医大)には戻って来ないかもねぇ。
                    多分地方に行くね。そんな事言ってた・・・。
                    けど、ナンちゃん先生はどうかな?良く分らない。・・・」
                    
                    『もう2人に会えないのかなぁ?』
                    
                    こぶ「ねぇ。先生は異動しないの?
                    前に婦人科の先生に、もんち先生は来年異動するかもって言われた事があるんだけど・・。」
                    もんち先生「そうだね。そろそろ異動かな。(笑)
                    もしそうなったら、その時はちゃんとタコ先生に引継ぎするからね。」
                    こぶ「寂しくなるな。」
                    もんち先生「変わらないと思うよ。でもその時は言うからねっ。」
                    こぶ「うん。」
                    
                    と、その時、主任先生が、もんち先生の脇を通りかかった。
                    主任先生「あっこぶさ~ん。久しぶり~。( ´∀`)∩」と声を掛けたれた。
                    こぶ「お久しぶりです~。入院中はお世話になりました。」
                    主任先生「いやいや~。元気になったね。髪の毛伸びたんじゃない?」
                    こぶ「うん。見て見て!」と被っていた帽子を取る。
                    主任先生「お~!!すごいじゃん!!こぶさんは髪の毛伸びるの早いね!」
                    こぶ「へへ。((^┰^))ゞ テヘヘ」と、照れ笑い。
                    その横でもんち先生もニッコリしていた。
                    
                    主任先生と少し話した後、もんち先生はパソコンに 『もんち もんちろう』とフルネーム入力し、Googleやinfoseekなんかでヒットするか試していた。
                    しばらく試してみたけど、出てこなかった。
                    
                    もんち先生「あれー?何で?こぶさんがヒットするのにー。」と、ちょっと悔しそうだった。
                    (当時は、検索してもヒットしなかったけど、最近は、先生の名前で色々ヒットするようになってる。)
                    
                    ここまで、かれこれ、35分は話している・・・。
                    『どうも、こぶは今日のもんち先生の最後の患者だったみたい。』
                    
                    もんち先生は話(雑談)が途切れると、
                    「他に聞きたい事ない?」と、聞いてくる。
                    もう色々聞いちゃって、ネタ切れ状態のこぶ。
                    しばらく考えてみると、頭に浮かんだ。
                    
                    『・・・。そう言えばゆずさん、11月頃まで治療があるって言っていたなぁ。』
                    
                    こぶ「ねぇ。先生。ゆずさんは今どうしてる?治療は終わった?」
                    もんち先生「ゆずさんは~。11月に治療が終わって元気にしてるよ。」
                    こぶ「そっか。最近連絡していないから知らなかった。」
                    もんち先生「連絡取ってるの?」
                    こぶ「うん。他にも、まりもさんやよもぎさんとも電話でお話しするよ。
                    みなさんかわいがってくれるんだよねぇ。子どもみたいだって言ってね。」
                    もんち先生「それ!よく言われる。」
                    こぶ「でしょ?先生、歳いくつ?」
                    もんち先生「3じゅう○歳」
                    こぶ「こぶと同い年じゃん。でも多分学年は1年違うね。
                    先生こぶより若く見えるもん。」
                    もんち先生(笑)
                    こぶ「先生 誕生日何月?」
                    もんち先生「えっ?普通に7月。あっこぶさん早生まれだ。」
                    こぶ「うん。こぶの方がお姉さんだ。」
                    もんち先生「ちょっとだけじゃん。」と、ニッコリ。
                    
                    
                    時計を見たら、17時20分・・・。かれこれ、診察が40分を超えている。
                    大きい病院の診察時間は5分って相場は決まってるのに・・・。
                    
                    こでようやく、
                    看護師さん「はいはい終了~。
                    17時30分過ぎたらこぶさん会計できなくなるかねぇ。」
                    と割って入ってきた。
                    最後に、もんち先生「こぶさん来年、1月19日にMRIね。
                    予約してあるから、忘れずに~。」
                    こぶ「了解~。それでは、来年もよろしくお願いします。
                    先生、風邪早く治るようにお薬飲んでね~。」
                    もんち先生「大丈夫・大丈夫。(^-^)ノ~~」と、笑っていた。
2004年12月20日(月) 『2004年最後の外来 後編』
診察室を出て、『アッ!スミレさん。』
                    スミレさんは、まだ待合室の椅子に座っていた。
                    
                    こぶ「スミレさん遅くなってすみません。」
                    すみれさん「それがこぶさん! 私まだ主任先生に呼ばれていないのよ・・。」
                    こぶ「エッそうなの?」
                    スミレさん「そうなのよ。主任先生の患者さんが診察室から出てきてだいぶ時間が経ったけど、全然呼ばれないの・・。
                    こぶさん、側にいてくれる?何か怖いのよねぇ。」と、こぶの手をぎゅっと握ってきた。
                    
                    『スミレさんは、花が好きなんだったけ?
                    特に、小手毬や大手毬、あじさいなんかの白い品種の花が好きだったと思う。』
                    
                    こぶは、そのスミレさんの手に自分の手をさらに重ねながら、
                    スミレさんの気持ちが晴れるように花の話をした。
                    
                    こぶ「今頃だと、どんな花が咲いているんですか?」
                    スミレさんは笑顔で、「今は、ポインセチアとベコニアよ。ベコニアの色はもちろん白ね。」
                    こぶ「本当にスミレさんは、白い花がとっても好きなんですね。」
                    スミレさん「あと~、紫とか濃いブルーのお花も好きよ。」
                    しばらく花の話しをしていると、スミレさんが主任先生に呼ばれた。
                    スミレさん「じゃあねこぶさん。また会おうね。」
                    こぶ「うん。また~。」と挨拶をしたあと、こぶは小走りで、1Fにエレベーターで降り会計を済ませた。
                    
                    元気君が、会計してくれたんだけど・・・。
                    元気君「こぶさん、今日は遅いです。もうちょっと早く来てください。」と、注意されてしまった。
                    『すみません』
                    
                    会計を済ませ、しゅうちゃんに電話をした。
                    こぶ「もしもし、しゅうちゃん・・。」
                    しゅうちゃん「妻?どうしたの?何かあったの?」と、診察に随分時間が掛かったことを心配してくれた。
                    こぶ「いや・・。雑談を・・。」
                    しゅうちゃん「えっ?何?・・・とにかく今から迎えに行くから。」
                    こぶ「うん。」と返事。
                    
                    それから、病院のエントランスで、しゅうちゃんが来るのを待った。
                    そこで婦人科の師長さんに会った。
                    師長さん「あら~、こぶさん。久しぶり~。婦人科に遊びに来ないなんて薄情ねぇ」と、ニッコリ。
                    こぶ「1月19日にMRI撮るから、その時に行きますね。」
                    師長さん「来年、待ってるわよ。ねぇ、こぶさん髪の毛伸びたわね~。」
                    こぶ「うん。見て見て。」と、またまた被っていた帽子をぬいで見せた。
                    師長さん「治療が終わって3ヶ月でこんなになるんだ~。こぶさんだけよ。
                    入院中もだけど、こんなに頭見せてくれるの。
                    おかげで、治療中の患者さん達に、いつ頃から抜け出して、どのくらいから生えて来るかきちんと現場の声として
                    患者さんに言えるようになったのよ。
                    今までは治療中の患者さんを見て、『だいだいこのくらいから』としか話せなかったから・・。」
                    こぶ「こぶのハゲが役にたったんだね。」
                    師長さん「そりゃあね・・・。こぶさん、元気になったね。」
                    こぶ「うん。お世話になりました。」と、しゅうちゃんが来るまで師長さんと話をしていた。
                    
                    しゅうちゃんが来て、車でお家に帰りながら、スミレさんの事や、
                    もんち先生が言っていた『世界的に有名な先生に、こぶの治療について意見を聞いた事』
                    などを話しながらお家に帰った。
                    
                    お家に着くと、ぐったり。
                    しゅうちゃんも待ちくたびれてぐったり。
                    
                    なので、不本意だけど、外食に行くことに・・。
                    その前に、疲れたので、お昼寝というかもう夜なので、夜寝?をした。
                    『しゅうちゃんお疲れ様でした~。』
2004年12月24日(金) 『クリスマスイヴ』
この頃のこぶ
今日はクリスマスイヴ。
去年はしゅうちゃんがピザを焼いてくれたっけ・・・。
                    こぶは食べただけ・・・。
                    σ(~~~、)ムシャ ムシャ
                    
胞状奇胎の術後アンド左側の卵巣の腫れで微熱があったという事もあって、すべてしゅうちゃんにお任せして、とっても病人ちっくなこぶだったなぁ。
                    
                    でも、今年はこぶ、がんばりました!!
                    ハゲてるけど・・・。
                    それに激やせしていて、去年より病人ちっくなこぶてすが・・・。(笑)
                    
                    ピザ2種類プラス、ペンネのアラビアータやサラダにスープなどなど色々作りました。
                    しゅうちゃんが喜んでくれたので、嬉しいです!!
                    《《《《♪♪(≡^∇^≡)うふふ~
2004年12月31日(金) 『ゆく年来る年』
 今月も、あっという間に31日になった感じ。
                    
                    というか、1年があっという間だったなぁ。
                    9ヶ月も入院してたからねぇ。
                    
                    年末の大掃除は、毎日コツコツとしていたからなんとか終了。
                    
                    おせちは、隣のスーパーで『栗』をゲット!!、
                    今年は売り切れになる前に行けたので、去年の『芋きんとん』から『栗きんとん』に出世した。
                    
                    毎年純和風の御節を作るこぶですが、今年は、趣向を変えて、『中華風御節』に挑戦。
                    と言っても、昆布巻きや煮しめや伊達巻・なますなどいつもの具材に、エビチリやしゅうまいや春巻きをプラスしただけだけどね。
                    
                    ただ、エビチリを巨大ブラックタイガーで作っちゃったので、
                    しゅうちゃんに「エビフライが食べたかったのに・・・。(ノ_-;)ハア…」と、凹まれた。
                    けど、美味しかったらしい。
                    良かった良かった。(´▽`) ホッ
                    
                    御節はすべて手作りする事!!がモットーのこぶ。と言うか、
                    今年最後の日ぐらいは、手抜きをしないという事で・・・。((^┰^))ゞ テヘヘ
                    
                    田作りも作る。
                    が、これは不評でした。||| orz 
                    
                    御節作りは、どうにか19時頃終わった。
                    
                    20時頃から、紅白歌合戦とK-1を見ながらおせちを食べた。
                    
                    今年も去年同様、関東の三大厄除(本当は厄除けではなくて加須不動ヶ岡不動尊)の1つに初詣に行く事にした。
                    そう決めて、しゅうちゃんと2人で『ゆく年来る年』を見ていたら、どこからか鐘の音が・・・。
                    
                    Σ( ̄ω ̄)_中☆{{{Д}}} ゴーン!!   {{{Д}}}ゴーン!
                    
                    鐘の音が気になって外に出てみると、何やら歩いている人を多数発見。
                    「こ、これは!Σ(・口・)」
                    「大佐!近所のみなさんはどこかに初詣に行くようであります!( ̄^ ̄ゞ」
                    
                    昨日まで雪が降っていたので、道路は凍っていてアイスバーンだし
                    こぶは5mmハゲだし、
                    当然しゅうちゃんからは「危ないし寒いから明日にしよう。」とつれないお返事が返ってきた。
                    
                    が、どうしても行きたかったこぶは。
                    「マフラーと帽子をかぶるから」と食い下がった。
                    
                    しゅうちゃんを説得すること10分。
                    
                    『ニットの帽子と普通の帽子を重ねてかぶって、
                    パジャマの上にセーター、さらにカーディガンを着て、腹巻をして、
                    てぶくろして、マフラー。
                    下は、裏起毛パジャマのズボンの上にジーパンをはいて、
                    靴下も当然2枚履き。
                    そして、最後にスキーウェアのダウンを着て行く』という条件で許可が下りた。
                    
                    これでも手加減してくれたつもりらしい。
                    
                    しゅうちゃんは、というと、いたって普通の格好。
                    マフラーも手袋もしていない。
                    
                    しゅうちゃん「さむいねぇ~。」
                    こぶ「あ、暑いんですけど・・・。あの・・・。(;´д`)ゞ アチィー!!」
                    
                    20分くらい近所の人達のあとをついて行くと『○○(町名)氷川神社』に到着。
                    夜中なのに、思ったより大勢の人が境内にはいました。
                    
                    境内は、照明と焚き火で明るく照らされて、振舞い酒の代わりの甘酒と豚汁を配っていた。
                    冷え切っていた体(こぶは暑いんだけど・・・)が温まり嬉しいサービス。
                    猫舌のこぶにはちょっと熱すぎた。
                    
                    食べっぷりのいいこぶ達夫婦に宮司さんから、『おかわりどうぞ。』と声を掛けられた。
                    お腹いっぱいだったけど、いただきました。
                    
                    その後、甘酒で酔っ払ったこぶ達は、20分ぐらい境内をウロウロして帰って来ました。
                    
                    『来年もまた行こうね!!しゅうちゃん!!』








