2003年12月2日から12月8日までの闘病日記

2004年1月15日(木)   『hCG』

 毎月恒例のものが終わった。

今日は病院に行く日。
尿と血中のhCG値検査・子宮の内診・基礎体温表チェック。

 1月4日の検査結果でhCG値が出ていた。
掻爬手術前(160,000)の値より高い。280,000?。

院長「胞状奇胎ではなく侵入奇胎で、子宮の内診では確認できないところに胞状奇胎の組織があるのではないかなと・・・」

ってどういうことだ院長!!

この前
「生理が来たから心配しなくて良いよ。d(^_^) ねっ」って言ったじゃん。
(後でわかることだけど、再発していても生理が来るんだって。こんなことも院長は知らなかった?)

こぶ「心配要らないって言いましたよね。なのにどうなってるの?(;`O´)o」

こぶに強く突っ込まれ困り果てた院長は、
「今日の検査でhCG値が下がっていなければ、大学病院を紹介するから。(。。lll)」と言って言葉を濁した。
こぶ「大学病院ですか?」

院長「そう。そこで精密検査をしてもらったほうがいいと思う。」

こぶ「そんなに悪いんですか?(;´д`)」

院長「まだ、そこまで心配する事はないと思うけど・・。(。。lll)」


『もし大学病院なんて事になったらどうしよう・・。』
と不安になった。

しゅうちゃんには
「hCGは下がっていなかった・・。」としか言えなかった。

いやな結果が出ているけど、お腹がグルグルいってるし全く心当たりのないことじゃないからマジで怖い。

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2004年1月17日(土)   『気晴らし』 

顔

 今日は、以前からしゅうちゃんが行きたがっていた博物館に行く事にした。

土曜日という事もあり博物館の駐車場は満車で入れないうえに、空くのを待つ車が並んでいて道路が渋滞していた。

待っていても、いつになったら入れるのか判らないから他の駐車場を探した。
探している時、こぶの目にあずき色の建物が目に入った。

こぶ「しゅうちゃん、あそこの駐車場は?」
しゅうちゃん「ああ、ここは、病院だからやめよ。」

こぶ「ふーん。病院ねえ。」
なんて話しながら駐車場を探した。

なんとか駐車して博物館に行った。
こぶはあまり興味がないけど、しゅうちゃんが隣で楽しそうだった。
『気晴らしになって良かった。o(^▽^)o』

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2004年1月22日(木)   『すごい数字』 

 しゅうちゃんと2人で病院に検査結果を聞きに行く。
 診察室に入ると院長の顔色がさえない。
『これはもしかして・・結果は?』なんて心臓をドキドキさせながら、検査結果を聞いた。
hCG値は下がらず、さらに上がっていた。

hCG値990,000!
((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル


この数値・・・。

思わず涙が出た。
妊婦さんが10ヶ月かけて100万になる数値が、こぶはもう妊娠していないのにこんなにある。
生理が来たこぶにはありえない数値・・・。


院長「明日、大学病院の先生が来るからセカンドオピニオンという形で話を聞いて、その後紹介状を書くから9時に来てください。d(-_-)」早口で言われた。
なにがなんだか判らないので何度も聞き直した。

生理が来たのに何故数値が99万もあるのか聞いたけど院長は

「明日、大学病院の先生に聞いて。」
としか言わない。
院長は『これ以上聞かれても困る。(゛ `-´)/』という顔をしていた。

『待合室で待っているしゅうちゃんになんて説明しようかな。(´。`;;;)ハァ〜』

そんなことを考えながら診察室を出ると、妊婦さんがいる。
産婦人科なので当然なのだけど、妊婦さんを見ていると辛いのでしゅうちゃんに会計をしてもらって、車の中で泣いていた。

?そんなこぶを見てしゅうちゃんは大体想像がついたらしく、
『よしよし。』と頭を撫でてくれた。

自宅に帰る車中で、
こぶ「明日、大学病院の先生が来るから、9時に来るようにって・・。
(;´o`) はぁ〜」

しゅうちゃん「ごめん、明日は一緒に来れない。」
こぶ「判ってる。だから1人で自転車こいで行く。(免許持っていない。)
まいったなー。子どもが欲しくて作っただけでこうなるなんて。
いまだに信じられない。おまけに大学病院紹介されるしさ。
こぶはこれからどうなるんだろうね。(´。`;;;)ハァ〜」


しゅうちゃん「明日、こぶの不安に思っていることを先生に聞いてみなさい。」
こぶ「うん。院長が答えてくれない事を聞いてくる。d(-_-)」と話をした後、しゅうちゃんが、こぶの頭をやさしく撫でてくれた。
 自宅に着いてから、こぶはお昼寝した。

『明日が怖い。』

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2004年1月23日(金)   『セカンドオピニオン』

 9時に病院。
しゅうちゃんは仕事の都合で来ることができず、一人で聞きに行った。

ドキドキしながら中待合室に入ると、すでに妊婦さんが4〜5人いた。
院長が気を効かせて人払いしてくれた。
中待合室で一人で待たされ何を言われるのか怖かった。
しばらくすると話し声が怒鳴り声に変わった。

聞いたことのない声が院長を怒鳴っている。
(とても先輩(院長)と後輩の会話ではない)


助教授「はぁ?前のデータ見せて。
・・・掻爬したのに28万?
1月4日の段階で分かってただろ。
こんな数値になるまで私に見せないなんて何考えてるんだ!(*^-ェ-)
,これはどう見たって侵入奇胎だろ!ご主人は来てるの?(゛ `-´)/」


院長「こぶさん一人で来てます。ρ(-ε- )」

助教授「なんて話したらいいんだ・・・(´・`)。
大学病院を紹介するだけってわけにはいかないだろ!
・・・病気については?」

院長「話していません。ρ(-ε- )」

助教授「だめじゃないか!どうしてここまで・・。(;`O´)oったく」
ここまで聞いてこぶは、たまらず診察室のドアを勝手に開けた。

こぶ「(中待合室で)聞いていられないんでいいですか?
わたしのことですよね?」

院長「いいよ。今から説明するから。」と言い、助教授をこぶに紹介した後、
大学病院の先生が現在のこぶの状態について話してくれた。

助教授「どうも。B医大の助教授の○○です。
これから話すことは、あなたにとって良い知らせではありません。
落ち着いて聞いてください。」


こぶ不安で泣きそう。


助教授「数値を見た結果、胞状奇胎と院長は言ったかもしれないけど、
私の見解だとやはり侵入奇胎ではないかと思うんだよね。
それと最悪のケースも疑ってこれから経過を見ていったほうがいいから、
私のスタッフがいる病院でMRIとか細かい検査をしていったほうがいいと思うんだよね。d(-_-)」
こぶ動揺。

院長「1日、検査してくるだけだから。d(^-^) ねっ」
ここでもこぶは、生理がきたのに何故990,000なのか聞いたら
助教授「再発していても生理はきますから。
・・・何故990,000なのかはMRIで見てみないと分からないけど、
2回掻爬しているので、多分子宮自体にはいないでしょう。
他の場所に胞状奇胎がいる可能性があります。d(-_-)」


こぶは、帰ったらしゅうちゃんに報告しないといけないので、涙をこらえて侵入奇胎について詳しく聞いた。
インターネットでも色々調べていたので、色々聞けた。


こぶ「子宮取るの?」
助教授「それは、・・・大丈夫でしょう。
薬でほとんどは治るから。
大丈夫!そんなに心配しなくても。d(-_-)」


不安げに泣きそうな顔で聞いているこぶを見て、院長が泣いていた。
隣に立っていた看護師も泣いていた。
2人が顔を真っ赤にして号泣しているので、こぶ自身は、なんだか泣きそびれてしまった。


『再発したのか・・。』
と肩を落としているこぶに、
助教授「病気をしている人がインターネットで調べるのは、不安をあおってしまって消化不良を起こすから、もう調べないほうがいいよ。
今後は先生に聞きなさい。
判った?d(^-^) ねっ」

こぶ「(検査は近所にある)ガンセンターやS大じゃだめ?」
助教授「遠くっても、私の知っているスタッフのいる病院の方がいいよ。
ここなら院長も安心して紹介できるしね。d(^-^) 」
と言うので、
『先生の良く知らない病院を紹介されるよりはいいかも。』と思い、B医大に紹介状を書いてもらった。

 1月26日朝9時に病院に来るように言われ、
助教授「いい?必ず9時には行くんだよ。d(^-^) 」と念を押され、診察室を出た。

院長から 紹介状を会計で受け取り、B医大の場所が分からないので地図を貰った。
『ん?(゚∀゚;)!! ここ知ってる・・・。』

ちょうど1週間前、17日に病院の近くにある博物館に行ったからだ。
そう言えば、その時病院の前も通っている。
その時は、特に気にもとめていなかったけど、
『駐車場の・・・あそこか・・・。』思い出して、なんだか病院に縁があるみたいで、複雑な気持ちになった。

 帰り際に、
院長が「1日検査して来るだけだから、心配しないで・・。ヾ(゜ー゜;)」とこぶに声を掛けた。
自転車に乗って30分の道のり
『泣いちゃいけない。』と思って、涙をこらえて必死にこいだ。

 こぶは、その時の気持ちとか、どうやって帰って来たか覚えていない。

ただ、家に着いてから、なにもする気になれず、ボーっとしながら
「なんて言おうかなー。」と考えていた。

落ち着いたのか、不思議ともう涙は出なかった。

『こぶの想像していた未来では、今頃は妊娠5ヶ月だったはず・・。』という思いが強くて、なかなか現実が受け入れられずに放心状態だった。
なんとかしゅうちゃんが帰って来るまでに、
『頭の中を整理しなきゃ。』

 しゅうちゃんが帰って来てから、先生に言われた事を話した。
黙って聞いていた
しゅうちゃんが「26日、一緒に行くから。・・・疲れたでしょ。少し休みなさい。d(^-^) ねっ」と頭を撫でながら言った。
その優しい言葉に、こぶはこらえていた涙が溢れ出した(p_q) クスン。

『悔しい。これからどうなるんだろう?』と思うと、不安だし怖いしで眠れない。

しゅうちゃんママにはしゅうちゃんから電話してもらうことにした。

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