2003年12月2日から12月8日までの闘病日記

2004年1月26日(月)   『はじまり』

顔
外来待合室

 今日は大学病院初診の日。
7時30分頃自宅を出て9時20分に病院に着いた。
緊張していて昨日はあまり眠れなかったし、

朝からお腹がグルグルいっていて気持ち悪い。

初診の窓口で受付を済ませ産婦人科外来の前で呼ばれるのを待つ。
待っていたらさらに気分が悪くなってトイレに駆け込んだ。
その後待合室に戻ってからも吐き気が止まらず気持ちが悪い。

看護師さんがこぶの異変に気づいて、処置室に案内してくれた。
こぶは処置室のベッドに横になって教授が来るのを待った。
処置室は先生達の通り道になっているらしく、先生達がこぶの横を通る。

通るときにこぶに声を掛けてきた先生がいた。
「つらそうだね?大丈夫?( ゚‐゚)ノ」
と心配そうにこぶの顔を覗き込んでいる。
声を掛けてくれた先生は男の先生で、
『若くてかっこいいな。.。゚+.(゚∇゚).+゚。.』と思った。
(具合い悪いのにそういう所はしっかり見ているこぶって・・。)

しばらく処置室で寝ていたら、教授が看護師さんを連れてこぶの所に来てくれた。
挨拶をしてから教授はこぶの紹介状を見るなり、

「侵入奇胎だな。今日すぐに入院するようにd(-_-)」
こぶ「入院て今日?Σ(゚口゚;
急になんて無理です。
荷物ないし一旦帰っていいですか?」

教授「こんなに具合悪いのに帰せるわけないでしょ。
ご主人に持ってきてもらいなさい。d(^-^) ねっ」

こぶ「いやです。痛み止めください。
くれれば自分で用意しに帰る!(`O´)o 」


この時そばにいた
看護師さんが教授に
「こぶさんは今とっても具合い悪くて・・。ヾ(゚∀゚;)」
と必死にフォローしてくれた。
教授「診察してないのに薬が出せるわけないでしょ。
帰るのは無理。とにかく、歩けるようになったら真っ先に診てあげるから。いい?
数値(hCG)がこんなに高いのは奇胎が他の場所にある可能性が高いんだから、早く治療しないと・・( ̄_ ̄;) 。
・・・って、本当にこんなにhCG高いの?(;゚∇゚)エ?
と教授も少し怯んでいた。

『ショック。紹介状を見ただけで入院なんて・・。
1日だけ検査して来るようにって言ってたのに・・・。そんなに悪い事が書いてあったんだ。
院長達のうそつき!o(≧0≦)o』
なんて色々考えていた。

 こぶは緊張とショックで胃痙攣を起こしているし、お腹も痛いしで歩けないから、車椅子で診察室に入った。
入ってすぐにエコーで子宮の状態を見た。
画面には、2回掻爬して空っぽになっている子宮ではなく、12月2日に見せられたエコーよりも凄いブツブツとしたモノが映っていた。

 前の病院のエコーよりも鮮明に写っていたから、再発しているのが自分でも判った。内診が終わったこぶに、
教授は「入院ね。d(-_-)」
こぶ「はい・・。( ´_ゝ`)」
と言ってうつむいていた。
教授「どうしてもっと早く来なかったの?( ゚_゚)σ」

『そう言われてもねえ・・・(´Д`) =3』


教授「本当にこの数値(hCG990,000)か前の病院に確認してみる。(゚ぺ;)」と言っていた。

そして、そのままこぶは入院し、CT・心電図・採血などの検査を受け、しゅうちゃんは自宅に荷物を取りに帰った。

婦人科のベッドが空いていないため産科病棟に入院した。
自力で歩けないので尿管を入れられ、記録室に近い病室になった。
検査が終わって病室に戻ると、胃薬が処方されていた。
それと研修医(なすび先生)に胃薬の入った点滴と水分点滴を(24時間したまま。)と鎮痛剤を注射してもらった。

 
 どうやらこぶの主治医は、なすび先生と他の先生になるそうで、
なすび先生に「これから、よろしくね。(^_^)/ 」と挨拶をされた。
 
 こぶが入った病室は4人部屋で、明日出産する妊婦さん3人と同じ部屋だ。

みなさん楽しそうに
「男の子だったら○○ちゃん」と、子供の名前をお互いに言い合っていた。
この病室にはTVがないから妊婦さんたちの話し声がいやでも聞こえてくる。
うれしそうに話す横でこぶは、胃痙攣を起こし点滴につながれている・・。
そんな自分が惨めで悲しくてずっと泣いていた。

泣いているこぶに妊婦さん達は気づいた。
泣いているワケも気づいたらしく、しばらくして話声がしなくなった。
妊婦さんに気を使わせている事も辛かった。

 16時頃しゅうちゃんが荷物を持って戻ってきた。
パジャマに着替える。
 17時30頃夕食が出たけど胃がピクピクと動いて痛いから食べなかった。

しゅうちゃんは19時(面会終了)まで側にいてくれた。

ベッドを倒して眠りたいけど横になると胃が痛くなるから、ベッドを起こした状態で眠る。
胃が痙攣を起こして痛くて、夜中に何度も起きた。

 どこかの病室で妊婦さんが、おなかに赤ちゃんの心音を聞く超音波ベルトを巻いているらしく、ドクドクという音が廊下から聞こえてきた。

『どうして、こんな所(産科)に居るんだろう。(p_q) クスン』

悲しくて、ぜんぜん眠れない。

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