2004年5月23日(日) 『当分入院』

カンナさん

ゆずさん

ききょうさん
 今日も朝から元気で体調が良い。
                  掃除・洗濯をしても疲れない。
                  朝食もほぼ完食できた。
                  4時間おきに飲むサプリメントもきちんと飲めている。
                  『こぶえらいね!』と自画自賛。
                  
                   8時頃家を出て10時に病院に着いて、入院の手続きをしてから婦人科病棟に行った。
                  いつものように看護師さんと「お帰り。」「ただいま。」のやり取りをしてから、退院中の事を伝えて採血1本・血圧・体重を計った。
                  
                   退院した時より3kg増えて59kgになった。
                  今回の病室は歳が近いカンナさんと一緒だ。
                  話した事はないけどお互いに顔は知っていたから
                  二人で「やっと同じ部屋になったね。」と話をした。
                  
                  その後しばらくしてから妊婦看護師さんがやってきた。
                  「こぶさ〜ん。私、今日で最後なんだ〜。うちの病院は託児所がないから赤ちゃんを産んだ後は退職して町医者に勤めるから、こぶさんとは今日が最後なんだ〜。
                  本当は町医者よりもこっちのほうが技術も生かせるし、やりがいもあるから働きたいんだけど、赤ちゃんがいたら無理だからさ〜。
                  本当はね、こぶさんが出産する時に立ち会いたかったんだけど・・。」
                  
                  この病院は、産休は出産予定日の2ヶ月前から取れるそうで、妊婦看護師さんは明日から産休と有給を消化するそうだ。
                  
                  こぶ「今まで3ヶ月間ありがとう。・・・それはそうと、なんで身重で大変なのに、産めなかった私の担当になったの?胎教にも悪そうなのに・・・。」
                  妊婦看護師さん「それはね、私が妊娠しているからこそ、こぶさんの気持ちが分かってあげられるし、私じゃなきゃこぶさんの心のケアは出来ないって、看護師長に頼まれたんだ〜。」
                  こぶ「断ればよかったじゃん。」
                  妊婦看護師さん「いや、・・・こぶさんに大きくなるお腹を見てもらうことで、治ったら産めるっていうことを分かってイメージしてがんばって欲しかったから〜・・・。」
                  こぶ「そう・・・。大変だったね。・・・今までお疲れ様でした。
                  次は産めるように握手して。」
                  と言って右手を出したら、妊婦看護師さんは泣きそうな笑顔で握手してくれた。
                  
                  妊婦看護師さんが帰った後・・・
                  
                  カンナさん「師長さん間違ってるよ。(*`Д´*)
                  こぶさん無理しなくて良いよ。本当はつらかったんでしょ、妊婦さん見てるの。」
                  こぶ「うん。でもそれを言ったらひがんでると思われると思って言えなかった。」
                  カンナさん「ホント、師長さんなに考えてんだろうね。妊婦にこぶさんの心のケアなんて出来るわけないじゃん。」
                  こぶ「分かってくれてありがとう。(ノ_・。)」
                  と言ったら、自然と涙が出てきた。
                  カンナさんも向かい側のベッドで一緒に泣いてくれた。
                  (T▽T;) (T▽T;) 
                  
                   12時頃看護師さんに「外出したい。」と言うと、
                  看護師さん「良いよ。」と言ってくれたから外出届を書いて18時まで外出し。
                  廊下でゆずさんとききょうさんに会って少し話をした。
                  
                   18時過ぎに病室に戻り、買って来たパンとサプリメントをたくさんとクラビット100を飲んだ。
                  4時間おきのサプリメントも忘れないでしっかりと飲んだ。
                  
                  24時から蓄尿開始。
                  
2004年5月24日(月) 『MEA療法 4クール目 1日目』

かりんさん
 体重59kgスタート。
                  朝の検温で熱は完全に下がって、36.6度になった。
                  『大腸菌はもういないな。』
                  看護師さんも「こぶさん熱下がって良かったね。」と喜んでくれた。
                  
                   6時30分頃1本目の流しの点滴ラクテック1000mlをシマウマ先生につなげてもらった。
                   7時頃病棟を歩いていたらデージーさんがまだ入院していたので、「おはようございます。」とカーテンの閉まった個室に向かって挨拶をした。
                  
                   朝食にカロリーメイトとサプリメントをたくさん、それからクラビット100を飲んだ。
                  
                   教授回診の前にもんち先生が病室に来て、
                  「昨日の採血でhCGが1840だった。
                  今回の治療でhCGが100以下になったら、外来にして経過を見るかも。」と言って病室を出て行った。
                  『100以下になると良いな。』
                  
                  教授に「熱、下がって良かったね。」と言われた。うれしい!
                  
                   9時にレントゲンで肺・胸・骨盤内撮影。
                   11時には1本目の流しの点滴が終わり、2本目の吐き気止めの点滴(カイトリル)をつないだ。
                   11時40分に3本目のメソトレキセート300ml+水200ml入りの点滴をつないだ。点滴をつなげたあと、4時間おきのサプリメントを飲んだ。
                  
                   昼食におにぎり1個とサプリメントをたくさん、抗生物質のクラビット100を飲んだ。
                   16時に2回目のロイコボリンの筋注を看護師さんにしてもらった。
                  しばらくして、4本目の流しの点滴500mlをつないだ。
                  この点滴が半分になったらメソトレ150mlをIVで入れる。
                  
                   16時30分頃、かりんさんが外来の帰りに病室に寄ってくれた。
                  「こぶちゃん、ちゃんと食べてる?」とヨーグルトをくれた。
                  こぶ「いつもありがとうございます。」それからお互いの近況を話した。
                  かりんさんは髪の毛が随分伸びていた。
                  「こぶちゃん心配しなくても生えてくるからね。」と励ましてくれた。
                  かりんさんが帰ってから、ヨーグルトと4時間おきのサプリメントを飲んだ。
                  
                   17時30分頃、点滴が半分になり、メソトレ150mlをIVで研修医の先生に入れてもらった。
                   夕食におにぎり1個とサプリメントをたくさん、クラビット100を飲んだ。
                  
                   18時頃、2月にお世話になったシロクマ先生が病棟に来た。
                  「来月から2年間札幌の病院に行く事になったよ。
                  こぶさん達の予想(修行に行くなら北海道良いじゃんとゆずさんと3人で話した事があった。)が当たったよ。
                  大変だけどお互いがんばろうね!
                  
                  こぶさん、出産予定日を過ぎたら泣かないとか無理しないで良いと思うよ。無理するとしんどくなるからね。」とニッコリしてくれた。
                  
                   こぶにとってシロクマ先生は唯一弱音を吐けた先生だった・・。
                  こぶ「そうだね無理しない。先生には本当にお世話になりました。
                  向こうに行ったら忙しいだろうけど、ごはんをしっかり食べて体調には気を付けてね。」
                  シロクマ先生「大丈夫。こう見えてもタフだから。」とニッコリして病室を出て行った。
                  『先生今までありがとうございました。』
                  
                   18時30分に5本目のベプシドをつないだ。
                  この薬が入ると途端に吐き気がして具合いが悪くなる。
                  『この点滴嫌いじゃ!』
                   19時30分頃、6本目の流しの点滴をつないだ。
                  これが半分になったらIVでコスメゲンを入れる。
                   20時頃パン1口と4時間おきのサプリメントを飲んだ。
                   21時にIVでコスメゲンをなすび先生に入れてもらった。
                  
                  なすび先生「明日から世田谷の病院に行くんだ。」
                  こぶ「先生には大腸菌の時色々教えてもらったりしてお世話になったから寂しいな。」
                  なすび先生「また戻って来るから。」と言ってくれた。
                  
                   明日から研修医の先生が入れ変わる。
                  『どんな先生が来るのかな。』
                  
                   22時に点滴が終わりヘパロックした。いつもの事ながら疲れた。
2004年5月25日(火) 『MEA療法 4クール目 2日目』

セリさん

ゆずさん

ききょうさん

あざみさん

カンナさん

びわさん
 検温の時熱が37度出た。
                  頭は痛いし吐き気がするから氷枕をしておとなしく寝ていた。
                  
                   6時30分頃、看護師さんに点滴をつなげてもらった。
                  こぶ「クラビットが今日の分でなくなるんだ。」
                  看護師さん「後で先生に言っておくね。」と言ってくれた
                  
                   朝食にカロリーメイトとサプリメントをたくさん、カイトリルの錠剤、クラビット100を飲んだ。
                  
                   9時頃カンナさんと話をしていたら、病室の鉄の扉が閉められた。
                  『どなたか、亡くなられた。』
                  
                  
                  亡くなったのはデージーさんだった。
                  
                  
                  デージーさんと仲の良かったセリさん、ききょうさん、・ゆずさんと廊下で、
                  こぶ「4月頃のデージーさんは、同室の患者さんの分の惣菜も温めによく電子レンジの所まで行っていたよね。
                  『こういうのは、元気な人がやらないとね』って言ってさ。」
                  セリさん「本当に信じられない・・。」
                  しばらくデージーさんとの思い出話をした。
                  
                   こぶは知っている人が亡くなるのは初めてでめちゃめちゃ動揺した。
                  10時に口内炎防止のロイコボリンを肩に筋注してくれた。
                  看護師さんに「大丈夫?」と聞かれ、
                  こぶ「4月頃お揃いのバンダナして、よく歩いたの。」
                  看護師さん「そうだね。2人で歩いてたね。」
                  こぶ「うん。」
                  
                   カンナさんもデージーさんの事を知っていて2人で思い出話をしていたら、隣のベッドのあざみさんに「こぶさんしゃべらないで。眠れない。」と注意された。
                  
                   カンナさん「10時でみんな起きているから、話してたのに・・・。タンポポさんの所に遊びに行こう。」
                  行ってすぐに婦人科の看護師さんから病棟に戻るように放送された。
                  戻ってみると特に用事はなく、
                  看護師さん「こぶさん、病室に居ないからどうしたの?」と心配された。
                  カンナさん「小声で話していたのに、あざみさんにうるさいって注意されたの。」
                  看護師さん「お互いがまんして。あざみさんにも色々あるから。」
                  
                  『亡くなった人の事を話していたからかな。』
                  
                   11時に2本目のペプシドをつなぎ、パン1口と4時間おきのサプリメントを飲んで、ついでにクラビット100を飲んだ。
                  今日から点滴が3本になるから16時までに点滴が終わる。
                  
                  『らくだ〜ヽ(´▽`)/』
                  
                   昼食は食べないで、サプリメントをたくさん飲んだ。
                   13時には3本目の点滴をつないだ。
                  この点滴が半分になったら、IVでコスメゲンを入れる。
                  15時にはIVでコスメゲンを入れる事が出来た。
                  IVをしてくれたレモン先生に「こぶさん、元気ないね。大丈夫?」と声を掛けられ、
                  こぶ「知ってる人が亡くなったのが初めてでびっくりした。」
                  レモン先生「今朝方容態が急変してね。」
                  こぶ「そうなんだ・・・。」
                   
                   14時の検温の時に熱が37.5度出た。
                  『これはもしかして、大腸菌が復活した? 嫌だな。』
                  
                   16過ぎに点滴が終わりヘパロックをした。
                  トイレから戻るとお菓子が置いてあった。
                  カンナさん「びわさんがお菓子とゼリー置いて行った。」と教えてくれた。
                  こぶはびわさんにお礼を言いに病室を訪ねた。
                  びわさん「お姉さん、私ね今回が最後の入院なの。」
                  こぶ「そうなんですか。今までお世話になりました。お大事に。」
                  びわさん「お姉さんもがんばるのよ!」と励ましてくれた。
                  
                   夕食にさっき貰ったゼリーとサプリメントをたくさんとクラビット100を飲んだ。
                   18時頃、看護師さん「クラビットはもう飲まなくて良いよ。」
                  先生に聞いてくれたみたい。
                  
                   19時頃、しゅうちゃんに電話してデージーさんの事を話した。
                  しゅうちゃんはこぶを慰める訳じゃなく、ただただ話を聞いてくれた。
                  『優しいしゅうちゃんに感謝です。』
                  
                   20時頃、熱が37.5度出て、パン1口とロキソニン、4時間おきのサプリメントを飲んだ。
                  
                   その後就寝時間になるまでカンナさんと話をして過ごした。
                  カンナさん「こんなに静かな部屋は始めて。」
                  確かに今回の病室の患者さんは誰も話をしない。
                  みなさん夕食のあとベッドのカーテンを閉めている。
                  病気で入院しているんだから静かなのは当たり前なんだけど、
                  『賑やかだった前回の病室が懐かしく思える。』
                  セリさんがいる隣の病室から笑い声が聞こえる。
                  2人だけで話しているから『何となく肩身が狭く居心地が悪い。』
2004年5月26日(水) 『MEA療法 4クール目 3日目』

あざみさん

カンナさん
 今日は朝から吐き気がある。
                  カーテンは、いつ吐くか判らないから閉めたままにした。
                  
                   7時に1本目の流しの点滴を看護師さんにつないでもらった。
                  朝食にパン半分とサプリメントをたくさん飲んだ。
                   9時頃お腹が痛くて、パン1口と4時間おきのサプリメント、ロキソニン・セルベックスを飲んだ。
                   10時に口内炎防止のロイコボリンを看護師さんに肩に筋注してもらった。
                   12時に2本目のペプシドをつないだ。
                   昼食にバナナとヨーグルト、サプリメントをたくさん飲んだ。
                  
                   今日は吐き気があるから誰とも話さずベッドで一人でじっとしている。
                  
                   13時頃3本目の点滴をつないだ。
                  この点滴が半分になったらIVでコスメゲンを入れる。
                   13時30分頃バナナ半分と4時間おきのサプリメントを飲んだ。
                  
                   14時頃主任先生の回診があり「こぶさん、大丈夫?」と聞かれ、
                  こぶ「口内炎は平気。胃が痛いのがツライです。あとねぇ私のデータ(ノート)によると今日から吐くね。朝から気持ち悪いし。」
                  主任先生「がんばってね!」とガッツポーズをしてくれた。
                  
                   15時にはIVでコスメゲンをタコ先生に入れてもらった。
                  研修医の先生がいないからだって。
                  IVをしながらタコ先生が「hCGが780から今回1800になったけど、上がり幅が高くないからまずまず。」と言われ『ホッ。』
                  タコ先生が帰ったあと吐いた。
                  こぶが吐いた事に気付いた隣のベッドのあざみさんはため息を付いて「寝てられない。」と言って病室を出て行った。
                  
                  以前こぶは隣のベッドのあざみさんに
                  「急に気持ちが悪くなってベッドで吐くこともあるかもしれません。」と言った時には、
                  あざみさんは「気にしないで良いよ。」と言ってくれたのに・・。
                  カンナさんが「こぶさん大丈夫?気にしなくて良いよ。」と声を掛けてくれた。
                  
                  病室の患者さんに、「すみません。薬が入ったら気持ち悪くなって・・。」と謝るこぶに、
                  他の患者さん達が「こぶさん気にしないで大丈夫よ。
                  あの人わがままだから。困った人ね。」
                  カンナさん「本当わがままよね。『蚊に刺されたら大変だから窓は開けないで』ってお願いしたのに開けるしさ。
                  蚊に刺されて菌に感染したら熱は出るし大変なのにさ。」
                  患者さん達「抗がん剤してると大変なのね。」と少し話をした。
                  
                  『あざみさんは手術が終わってから抗がん剤を入れないから、抗がん剤患者が突然吐く事や、匂いに敏感になる事が判らないと思うけど理解して欲しい。
                  そう思うのはわがままかな?』
                  
                   15時30頃看護師さんが点滴を見に来て「大丈夫?」と声を掛けてきた。
                  看護師さんはこぶがあざみさんに何を言われたのかなぜか知っていて、まったく違う話をしてきた。
                  看護師さん「こぶさん、覚えてる?
                  抗がん剤の筋注の時に、女の先生がいいって言ってシロクマ先生を帰した事あるでしょ?
                  あの時シロクマ先生相当悔しかったらしくて、記録室に戻って来た時、『帰されたー!・・・お産の時に赤ちゃん取り上げるのは男の先生なのになんでー。生むときは男の先生なんだよー。』っていじけてたんだよ。」
                  こぶ「そうなんだ。いじけてるなんてシロクマ先生らしい。」と笑うこぶに、
                  看護師さん「良かった笑った。」とニッコリ。
                  『わざわざこぶの気を紛らわしにきてくれたんだ。』
                  
                   16過ぎに点滴が終わりヘパロックをした。
                   16時30分頃、梅さんにもらったクッキーと4時間おきのサプリメントを飲んだ。
                  しばらくして吐いた。
                  
                   17時頃しゅうちゃんが来てくれた。
                  『嬉しい!がんばらないと、勇気を貰った。ファイトー。』
                  
                   夕食に貰ったイチゴとサプリメントをたくさんとカイトリル錠剤を飲んだ。
                   19時30分頃、カンナさんにもらったサンドイッチ1個と4時間おきのサプリメントを半分だけ飲んだ。
                  
                   21時20分頃カイトリルが効いたのか吐き気がないので残りのサンドイッチ1個とさっきの4時間おきのサプリメントの残り半分も飲んだ。
                   22時にもサプリメントを少し飲んだ。
                  
                  『ツライ。ツライ。けど、めげないぞ!』
2004年5月27日(木) 『MEA療法 4クール目 4日目』
 朝の検温で熱が37度あった。
                  頭が重くてズキズキするから、ミニゼリー1個とロキソニンを飲んだ。
                  
                   6時30分頃、トイレに行こうとベッドから起き上がった途端に吐いた。
                  看護師さんが背中をさすってくれた。
                  こぶ「すみません。」
                  看護師さん「良いのよ。大丈夫?。」と励ましてくれた。
                  『ありがとう。』
                  
                   7時に1本目の点滴を看護師さんにつなげてもらった。
                  今日もカーテンは閉めたままにしておく。
                  
                   朝食は吐き気がして食べられないから、”カイトリル”の点滴を横からつなげて貰って、サプリメントだけをたくさん飲んだ。
                  
                   9時頃もんち先生が2日ぶりに病室に来て
                  「こぶさん大丈夫?」
                  こぶ「だめ。朝吐いてカイトつないでもらった。」
                  もんち先生「だんだん辛くなってきたね。」
                  こぶ「うん。しんどい。」
                  もんち先生「こぶさんには(主治医が)僕だけなんだよね。」
                  こぶ「うん。先生忙しいの?」
                  もんち先生「うーん。」となにやら考えていた。
                  
                   11時頃キャラメル1個と4時間おきのサプリメントを飲んだ。
                   12時に2本目のベプシドをつないだ。
                  
                   昼食にジョアとサプリメントをたくさん飲んだ。
                   13時には3本目の流しの点滴をつないだ。
                  この点滴が半分になったら、IVでコスメゲン。
                   15時にはIVでコスメゲンを入れる事が出来た。
                   15時30分頃、ゼリーと4時間おきのサプリメント。
                   16過ぎに点滴が終わりヘパロックをした。
                  
                   17時頃カイトリルの点滴が効いたらしく、気分が良くなった。
                  地下の売店に行こうとモゾモゾしていたら、同室の患者さんが付き添ってくれた。
                  
                   途中、記録室の前で助教授に会った。
                  助教授「やあこぶさん!元気になったね!」
                  こぶ「朝吐いたけど、元気になったから売店に行くの。」
                  助教授「そうそう。」と嬉しそうにニコニコしながら「気を付けてね。」と言ってくれた。
                  
                  『なごむ(^-^) ね〜。』
                  
                   夕方助教授回診があった。
                  助教授「吐き気ある?」
                  こぶ「はい。ツライです。」
                  助教授「がんばってね!」とニッコリ言ってくれた。
                  
                  もんち先生「明日で治療が終わるから29日に退院していいよ。31日のMRIは外来でもいいよ。」
                  こぶ「主人に聞いてみないと。」
                  もんち先生「なるべく早く教えて。」と話をした。
                  
                   夕食にパンとサプリメントをたくさん飲んだ。
                   18時頃しゅうちゃんに電話すると、
                  「具合悪いんだから31日までいた方が良いんじゃない?」
                  『それもそうだな。』
                  
                   19時頃、ミニゼリー1個と4時間おきのサプリメントを飲んだ。
                   20時頃、パン1口とサプリメントを少し飲んだ。
                  吐き気がして眠れないし、点滴のせいでトイレが近い。
                  歩くと吐きそうになる。
                  
                  『まじ、ツライ。』
2004年5月28日(金) 『MEA療法 4クール目 5日目』

カンナさん
 今日もトイレに行こうとベッドから起き上がっただけで吐いた。
                  また看護師さんに背中をさすって貰った。
                  
                   7時に1本目の点滴を看護師さんにつなげてもらう。
                   朝ごはんは食べないで、サプリメントだけたくさん飲んだ。
                  
                   9時頃もんち先生が来た。
                  「こぶさん大丈夫?」
                  こぶ「うん。先生、31日のMRI撮ってから帰りたい。」
                  もんち先生「いいよ。」と話をした。
                  
                  その後はずっと、カンナさんと話をしていた。
                  カンナさんはもんち先生が研修医時代に担当した患者さんだそうで、以前もんち先生も「こっち(カンナさん)の方が付き合いが長いんだよね。」と言っていた。
                  
                  カンナさんは、主治医の先生がしばらくしたら、1年間アメリカに研修に行くそうで、
                  カンナさん「主治医が変わるから、次はもんち先生が良いな。」
                  こぶ「そしたら、主治医が一緒だね。」という話しをした。
                  
                   10時にバナナと4時間おきのサプリメントを飲んだ。
                  
                   11時頃あざみさんは退院して行った。
                  挨拶されたけど、喋ると吐きそうで答えられなかった。
                  
                   12時に2本目のペプシドをつないだ。
                   昼食は食べないで、「飴」を舐めてじっとしている。
                   13時には3本目の流しの点滴をつないだ。この点滴が半分になったら、IVでコスメゲンを入れる。
                   14時頃ミニゼリー1個と4時間おきのサプリメント
                   15時にはIVでコスメゲンを入れる事が出来た。
                   16過ぎに点滴が終わり針を抜いた。
                  
                   治療が始まってから、ほとんど食べ物を口にしていないのでさすがにおなかが減ったけど、食べ物の匂いで吐きそうになるから食べられない。
                  取りあえず、カロリーの高そうなキャラメルやチョコで飢えをしのぐ。
                  
                   夕食にウイダーインゼリーとサプリメントをたくさん飲んだ。
                  19時頃、すべて吐いた。
                  気持ち悪いし、お腹痛いし、頭痛いし、37.2度だし。
                  
                   パン1口とロキソニン、4時間おきのサプリメントを飲んで、誰とも話さずベッドでじっとしていた。
                  
                   20時頃もんち先生が来て「こぶさん大丈夫?今度の入院6月13日ね。」
                  こぶ「・・・。先生ずらせない?」
                  もんち先生「今薬が効いているからずらさない方が良いよ。どうして?用事ある?」
                  こぶ「うううん。17日が出産予定日だから・・。13日入院だと17日ここに居る事になるでしょ?ここに居たくないな・・。」
                  もんち先生「そうなの?・・・ずらすよ。いつがいい?」
                  こぶ「主人に電話する。」
                  
                  すぐにしゅうちゃんに電話して、平日のいつ送ってもらえるかを聞いて記録室にいたもんち先生に声を掛けた。
                  こぶ「先生6月9日は?」
                  もんち先生「その日はだめだね。」
                  こぶ「6月10日は?」
                  もんち先生「ぎりぎりOK。」
                  こぶ「わがまま言ってごめんなさい。どうしても居たくなかったから・・。」
                  もんち先生「いいよ。」と言ってくれた。
                  『先生ありがとう。』
                  
                   先生と話したあと病室に戻るとカンナさんが「こぶさん、大丈夫?」と声を掛けてきてくれた。
                  『ありがとう。』
                  
                   20時頃気持ち悪くなって吐いた。
                  胃が落ち着いてから4時間おきのサプリメントを飲んだ。
2004年5月29日(土) 『吐き気より食い気』
|  検温で熱が36.5度だった。 | 
2004年5月30日(日) 『吐き気』
|  点滴が終わって2日たつけど吐き気が治まらない。 | 
2004年5月31日(月) 『吐き気より食い気 その2』

カンナさん

セリさん

ゆずさん
 検温の後採血を4本ナンちゃん先生にしてもらった。
                  「こぶさん、MRI撮ったら退院ね。来月もよろしくね。」
                  こぶ「こちらこそよろしくお願いします。」
                  
                   今日はMRIを撮った後退院する。朝食は禁食。
                  
                   6時にサプリメントをたくさん飲んだ。
                   今日は教授が留守で朝の回診はなかった。
                   10時にMRIに呼ばれ1Fに行く。腹部・骨盤内造影。
                  MRIから戻って病室でカンナさんと話していると看護師さんが来た。
                  
                  看護師さん「こぶさん朝の採血で貧血気味だからもんち先生から、鉄剤の処方が出ています。」
                  こぶ「貧血症状ないのに飲むの?いいよ!いらない!。」
                  看護師さん「症状なくてもヘモグロビンの数値が下がっているから、飲んだ方が良いのにいらないの?」
                  こぶ「うん、いらない。」
                  看護師さん「先生に言っとくね。」と病室を出て行った。
                  
                   昼食は食べないで、キャラメルとサプリメントをたくさん飲んだ。
                  
                   16時頃しゅうちゃんが迎えに来てくれた。
                  カンナさん、ゆずさん、セリさんに挨拶をして帰る。
                  
                   帰る前に記録室に寄って看護師さんに挨拶をしたら、こぶがいらないと言った鉄剤(フェログラ)とビタミン剤(シナール)が処方されていた。
                  看護師さんに「もんち先生が『嫌だ!じゃなくてちゃんと飲むように』って伝言です。いいですか絶対飲んで下さいね!」
                  こぶ「『嫌だじゃなくて』って・・。子供扱いじゃん。」
                  看護師さん「こぶさんの為ですからね。
                  何度も言いますけど、いいですかちゃんと飲んでね。」と看護師さんにも念を押され、
                  こぶ「解った飲みます。お世話になりました。」
                  『まったく・・・・恥ずかしい。』
                  
                  朝の採血の結果hCGは、1086。
                  少し下がったけど、『どうなの??』
                  
                  今回の入院で体重が55・5kgになった。3・5kg落ちた。
                  『痩せたなー。』
                  
                   帰りに、性懲りもなくモスバーガーに寄って、カロリーの高そうなてりやきバーガーとポテトを食べながら帰った。
                  ポテトを食べたとたん胃が痛くなった。
                  
                  車を運転しているしゅうちゃんは隣で吐きそうになっているこぶに、
                  「食べるのよせば?」と言っていたけど無視して食べた。
                  普段は滅多に食べないファーストフードが何故か食べたくなる。
                  
                  『入院中はカロリーのない物ばかり食べているからかな?』
                  
                  それにしても、ポテトの塩分が歯茎と胃にしみて痛い。








