2004年1月30日から2月5日までの闘病日記

2004年1月30日(金)   『メソトレキセート 1クール目 1日目』

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ピンクさん

乳がんチームの3人
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すしさん
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柿さん
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パンさん

 今日は朝から胃が痛い。
朝食は食べないで、サプリメント・胃薬のマーズレンだけにした。

 8時頃もんち先生が病室に来てくれた。
「ご飯が食べられない?(;^ー^)」
こぶ「うん。起きていると胃が圧迫されて・・。(´o`)」
もんち先生「ごはんをおにぎりに出来るけど、する?L(‘▽‘)」
こぶ「うん。」
もんち先生「その方が食べやすいよね。がんばって。」と言って病室を出て行った。

 ピンクさんが今日退院する。
ユリさんが外泊。
すいかさんが来週手術だから4人部屋に移動した。
病室にさくらさんと2人だけになった。
と言ってくれた。
ピンクさん「こぶさん、がんばって!p(^ ^)q」と言って、9時過ぎに帰って行った。

10時頃、妊婦看護師さんが病室にやって来た。
妊婦看護師さん「これから1外(第1外科)の患者さんが来るからベッドのお掃除をします。」と言って、
今までピンクさんとすいかさんがいたベッドのシーツ交換を始めた。

妊婦看護師さんが掃除しながらこぶに話し掛けてきた。
「こぶさん、今日から治療でしょ。治ったら生めるんだから、がんばるんだよ!」
こぶ「( ̄□ ̄;)・・・・・・ !! 」
妊婦看護師さん「元気出して!私だって今は順調だけど、去年2ヶ月ぐらい、ここの産科に妊娠悪祖で入院していたんだよ。毎日点滴しながら仕事していて大変だったんだ~。」って、

『 この人何が言いたいの?Σ(・ω・、ノ)ノもしかして、自分も大変だったんだけど、頑張れば生めるようになるからこぶさんも頑張って、って言いたいのかな?
そんなの全然励みになんないよ---。 ( ノω-、) 』

と、思ったけど、
笑顔で、こぶ「看護師さんも大変だったんだね。」と答えた。

『早く終わらせて帰ってくれ・・・。って言うかほっといてくれ!』

 11時頃、4人部屋から患者さんが移動してきた。(すし・柿・パンさん)3人とも乳がんの患者さんだ。
ここは婦人科病棟だけど、一部外科(乳がん)の患者さんも手術の時だけ受け入れているそうだ。
抗がん剤は外来でするんだって。(すいかさん談。)

すしさん「こぶさん、何の病気なの? (ノ"o")へ」
早速きた。

こぶ「侵入奇胎。」
すしさん「知っている。美智子様が・・。 (ノ"o")へ」
こぶ「今日から治療です。」
すし・柿さん「あらそうなの、お若いのに大変ねー。 (ノ"o")へ」
興味津々な感じで色々聞いてきた。
自分の興味本位で他人のことに首を突っ込む人はお断りです。
「すみませんが、疲れたので。」と横になった。

 12時から抗がん剤を10㎎×2本に分けて筋肉注射で打つので、その前にサプリメントを飲む。(治療の前に、主治医の了解はとってある。)こぶが飲んで いるのは、アメリカのP社の製品で、これはしゅうちゃんの両親から勧められたもので臨床試験もクリアしていて、組み合わせで栄養療法もできるスグレモノ だ。

 12時、注射をしにシロクマ先生が来た。12時は、ちょうどお昼の時間で、皆さん食べている。こぶも話しに加わり和やかに過ごしていたら
シロクマ先生「こぶさん注射の時間です。肩とおしりどっちにしますか?」
こぶ「肩。・・・いまするの?」
シロクマ先生「はい、もんち先生の指示で12時にするように言われました。(^0^)ゞ」
こぶ「まだ食べてるし・・・。」
シロクマ先生「ああ、僕気にしないから。」

『って、あなたの都合じゃないからヾ( ̄_ ̄ ) おいおい』

こぶ「えっ。本当に今するの?」
シロクマ先生「はい。注射が終わったら、また食べればいい。それではしますよ。」
こぶのベッドのカーテンを閉め、パジャマの袖をめくり
「はい打ちますよー。チク~。」と言ってこぶの肩に注射をした。
こぶは自分が注射されるのを見ていた。

『この先生、チクッて言う前に肩に注射針刺してる・・。
ヾ( ̄_ ̄ )チクッて言う意味ないじゃん!』


こぶ「先生、いだ~い。」思わず悲鳴。
シロクマ先生「我慢しましょうね~。もうすぐ終わりますよ~。はい、お疲れ様でした~。抗がん剤の注射は筋肉注射のなかで一番痛いからね。我慢してえらいね~。ヾ(^ー^*)」とにっこりしながら、「また明日ね~。」と病室を出て行った。
 こぶよりどう見ても若い先生に子ども扱いされ少々恥ずかしい。
食事中の患者さんには「こぶさん大丈夫?」と心配された。
こぶ「こちらこそうるさくしてしまってすみませんでした。\(__ ) 」と謝った。
『明日もこんなに痛い思いをするのか・・。がまん・がまん。』

結局ごはんは、食べる気がしなくなって食べなかった。
もんち先生が来たら、「ご飯の時間に注射に来ないで。」と言わなくちゃ。

 14時頃もんち先生が病室に来た。「大丈夫?」
こぶ「微熱(37度)はあるし、汗もすごいかいてる。(-.-;」
もんち先生「薬が体に入ったからね。d(^-^) 」
こぶ「シャワー浴びていい?」
もんち先生「体調よければね。髪も清潔にしておいた方が・・。でも、こぶさんは抜けないかもね。d(^-^) 」
こぶ「そうだといいな。」と話をした。
話をしたらお腹が空いたので、地下の売店に行ってメロンパンを買ってきた。

 15時頃、メロンパン・サプリメントたくさん、マーズレンを飲む。
もんち先生に、12時の注射について言うの忘れたから、
『明日、言おう』

 夕食に残りのメロンパン・サプリメントを飲む。

しゅうちゃんは今日も来ない。
電話をしたら「風邪を引いていた。」
健康優良児のしゅうちゃんが風邪を引くなんて、(こぶは毎年風邪を引くけど。)珍しい。
こぶはしゅうちゃんに『無理させている。ごめんね。( ≧-≦)/』

今日は疲れたから、21時の消灯前に眠った。

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2004年1月31日(土)   『メソトレキセート 1クール目 2日目』

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すしさん
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柿さん

 今日は、マーズレンが効いたらしく胃の痛みがない。
昨夜は、9時には眠ったけど、トイレに何回も行ったから寝た気がしない。でも、今日からは点滴が2本に減って、12時には終わってヘパリンロック(ヘパロック)出来るからうれしい。
『24時間点滴バイバイ。o(^◇^)/~ ばいちゃ~♪ 』


 朝食にご飯少し・味噌汁・サプリメントを飲む。
相変わらず食欲はない。

 8時頃、もんち先生が病室に来た。「おはよう。どう調子?( ゚◇゚)」
こぶ「胃痛が治った。」
もんち先生「良かったね。」
こぶ「12時の注射イヤだ。」
もんち先生「「注射ねえ。12時じゃないとだめなんだよね。ご飯の時で血液の巡りがいい時じゃないと・・。まあ、我慢して。(*^-^)ノ」
こぶ「しょうがないな。」
もんち先生「がんばってね。」と話をして病室を出て行った。
さくらさんは今日から外泊。

先生が帰った後、
柿さんに「こぶさんの所には毎日先生が来ていいわね。(-。-;) 」
こぶ「抗がん剤治療してるからね。」
柿さん「若いからじゃないの・・・。(-。-;) 」
こぶ「・・。」
柿さん「1外(第一外科)の先生とは手術の後会っていないし、研修医も術後来ない。」
『先生が来なくて、不安なんだな。』と思った。
 すし・パンさんも、1外(第一外科)の先生に不満を抱いていた。

だからって『みなさん!こぶに当たってはいけません!』って思うけど、3対1なので言えない。

昼食はお腹が空いていたからほぼ完食。

 12時に女の先生(リス先生)が来た。今日はお尻の日。(同じところに打つと痛いから、肩・おしりと順番に打っていく。)
痛い!(-"-)
お尻はやわらかいし神経があまり走ってないから痛くないと聞いていたのに・・。痛い!
注射の後、体がカーッとなって熱(37度)が出た。
氷枕をもらいジッとしていた。
お腹がグルグルいって気持ちが悪くて吐き気がする。
気分は最悪!
 お腹が動くのは、もんち先生いわく「薬が効いてきた。o(^^*)」からで良い事らしいけどつらい。

 夕食は食べないで、サプリメントを飲む。
今日はしゅうちゃんが来てくれた。

 18時頃、すしさんがこぶに「あまり食べていないみたいだから。」と言って、おすしをくれた。
沢山頂いたからしゅうちゃんと2人で食べた。
しゅうちゃんが帰った後、TVを見て過ごす。
点滴を気にしないで眠れるのがうれしい。

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2004年2月1日(日)   『メソトレキセート 1クール目 3日目』

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すしさん
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柿さん
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ユリさん
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パンさん

 朝の検温の後、「12F(整形外科)に行かない?( ^ ^)ツ」と、乳がんチームの患者さんたちが来た。
すしさん達「こぶさん、12F行く?富士山が見えるよ。/~\
こぶ「怖いからいいです。いってらっしゃい!」
すしさん「そう言わないで。ねっ。(゚-^*)σ」と言われ、しぶしぶ着いて行く。

 朝の6時に5Fの患者さんが6人でツアーをくんで来たから、
12階の記録室にいた整形外科の先生にジロジロ見られた。
12Fのデイルームからは富士山と秩父連邦が見えた。
すしさん「こぶさん、来てよかったでしょ。d(^-^) ねっ」
怖かったけど気分転換にはなった。

 朝食にパン1枚・サプリメントを飲む。
今日で入院して7日が過ぎた。早いなー。今日もすこぶる元気!こう元気だと外出したくなる。
『緊急で入院したから。外に出たいな。』

 9時頃もんち先生が病室に来た。
「元気?( ^ー^)」

こぶ「うん。外に出たい!←…(・_・。)ジーッ」と言ったら、
もんち先生「骨髄抑制で白血球下がるかも知んないからだめ。d(゜ー゜)o」と、あっさり却下された。

『つまんないな。』ヒマヒマなので、明日しゅうちゃんににパックを持って来てもらおう。
パックして気分転換するんだ。

 昼食にバナナ・サプリメントを飲む。
12時にシロクマ先生が来て、肩に注射してもらう。この先生は良く話す先生で、今日は《痛くない注射のしかた。》について熱く語っていた。とても親しみ易い先生だ。
注射が終わりカーテンを開けると
柿さんが「こぶさんは先生達と良く話すね。(-。-;)」

こぶ「治療しているからね。」
柿さん「そうかも知れないけど、私達を無視しなくたっていいじゃない!」
こぶ「無視?(;゚ー゚)エ?」
柿さん「そうよ。1外の先生は来ないし・・。(-。-;)」
パン・すしさん「ここの病室はこぶさんだけが患者じゃないのよ。o((><o))((o><))o 」
と不満が爆発した。
『こぶに言われてもなぁ(  ̄ 。 ̄)ノ""』
と思ったし、毎日先生との会話を聞かれ、八つ当たりされているこぶにも不満があり・・。ムッとした。朝の和やかな空気はなく、険悪な空気が漂っている。

 14時に検温をしに看護師さんが病室に来た。
「こぶさん、検温ね。」
こぶ「この病室いやだ。(`ヘ´) 」
看護師「何かあった?(・-・)?」
柿さん「看護師さん、1外の先生に病室に来るように言ってよ。(ノ"o")へ」と強い口調でお願いしていた。

 夕方、1外の研修医の先生が病室に来た。
『これで、八つ当たりされなくて済む。』とホッとした。

 夕食に、カロリーメイト1本・サプリメントを飲む。
1日起きに来るはずのしゅうちゃんが毎日お見舞いに来てくれる。
うれしい!

 19時頃、ユリさんが外泊から戻ってきた。戻ってきたユリさんに、柿さんが「あなた、若いわね。何の病気?結婚は?(¬_¬)」と興味津々に聞いてきた。
ユリさんは「話したくない。」
と言って、こぶと話し始めた。
『柿さんはうれしそうに聞いてくるから嫌だな。』

明日で、1回目の治療が終わる。がんばるぞ!

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2004年2月2日(月)   『メソトレキセート 1クール目 4日目』

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柿さん
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ユリさん

 検温の後採血3本があって、しろくま先生にしてもらう。
hCG下がってるといいな。

 朝食におにぎり1個・サプリメントを飲む。
 8時頃、もんち先生が病室に来た。
「こぶさん、おはよう。今日は教授回診で後から先生がゾロゾロくるからね。」

こぶ「緊張するなぁ。」
もんち先生「大丈夫だよ!僕もいるから。d(^-^) 」と言ってくれた。
先生が帰った後、いつもの事だけど
柿さんが「もんち先生、こぶさんにやさしい・・。\(`∇´)σ」

とか色々言っていたけど「無視!」しました。うるさいっつうの!
ユリさんが「いつももこうなの?(゚ー゚;)」
こぶ「まあね。」

 8時30頃シャワーを浴びた。シャワーの後、点滴をつなげてもらいに記録室に行った時、看護師さんに
こぶ「教授に会うの久しぶり。o(゚∇゚)o」

看護師「毎週月曜に回診で会えるよ。」
こぶ「入院する時、文句言っちゃったの~。謝ったほうがいいかな?(*^^*)」
看護師「そうだね。教授も覚えているからね、・・・そういう患者さんの事。」と言われ、教授に謝ることにした。
病室に戻ると、こぶのベッドのテーブルにカルテが置かれていた。
看護師さん「こぶさん、見ちゃだめ!」と言われたけど、
『自分のだし・・。』
と思い、1月29日のカルテを見ちゃった。
もんち先生の字で「がんばれ!」と大きくきたなく書かれていた。こぶはそのカルテを見て先生がこぶを励ましてくれているのが『うれしかった。』

 9時20分頃、教授回診があった。
と言っても、テレビの白い巨塔の財前教授の回診のような整然としたかっこよさはない。どちらかと言うと、後ろの方にくっついて歩いている先生たちは、好き勝手にしている。
 初めての教授回診にドキドキと緊張していたら一緒に来たもんち先生が笑ってくれて、ほっとした。
教授には入院するのがイヤで色々言ってしまったのでとりあえず、謝っておいた。
こぶ「この前は色々言ってすいませんでした。」
教授「入院して良かったでしょ。d(^-^) 」とニッコリ!
こぶ「はい、これからよろしくお願いします。」と言うと、周りいた先生たちが笑い出した。
『ん?何で笑ってるんだ?もしかして、教授に歯向かったの知ってる?』そう思ったら恥ずかしくなった。(≧∇≦*)
『これからは、大人しくしていよう。』

 昼食にバナナ・サプリメントを飲む。 
 12時にリス先生にお尻に注射してもらい、今回の治療は終了となる。1週間おきに治療なので、2月10日から2回目の治療がスタートする「またよろしくお願いします。」と先生に挨拶をした。
 
 明日から治療がなくヒマなのでパックは明日やろう。
昼過ぎにしゅうちゃんに電話で「今日も明日も来なくていいよ。」と伝えた。
毎日来てくれるからお休みしないと疲れちゃうもんね。
電話が終わり歩いていたら、お腹が痛くなりトイレに行くと、おりものがドバーッと沢山出ていた。
これは、良いことだからうれしい!

 夕方、もんち先生が病室に来た。
「今日で治療が終わったね。お疲れ様。」
こぶ「治療も終わったし、先生お家に帰りたい。」
もんち先生「うーん。そうだよね。」と気のない返事。つまんない!
 
 夕食は吐き気がしたから食べないで、サプリメントをたくさん飲んだ。
今日で点滴も終了した。うれしい!

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2004年2月3日(火)   『ソース』

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ユリさん
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さくらさん

 今日は胃薬の点滴がないせいか胃がスッキリしない。

 朝食におにぎり1個・いつものサプリメントをたくさんと、胃がすっきりするサプリメントを飲む。

 今日はヒマでよく歩いた。
ここの病院を紹介してくれた助教授に病棟で会った。
助教授「元気そうだね。絶対良くなるよ。がんばってね。p(#^▽゚)q」と声を掛けてくれた。うれしい。「絶対良くなるよって。」言われて元気になれた。
 さくらさんが外泊から戻ってきた。あさって手術するそうだ。久しぶりに話をした。

 昼食におにぎり1個・サプリメントを飲む。
 午後、病室でフェイスリフトパックをした。
1人でするのもつまらないから、ユリさんと一緒にした。
リキッドでパウダーを混ぜて顔に塗り20分待つ。
顔の血行が良くなってぎゅっぎゅっとに引き締まっていくのが分かる。
20分後、パックを洗い流してから、お互いの顔が引き締まったのを見て、「結構たるんでたんだね」と一緒に笑った。
久しぶりに笑った。
笑っていたら、もんち先生が来た。
「こぶさん、やっと笑顔になったね。」と先生はこぶが笑っている事を喜んでくれた。
笑えるようになった事に気付いてくれてうれしい。 
こぶ「そういえば最近、妊婦看護師さん見かけないんだけど・・・。」
もんち先生「来てるよ、夜中に。日勤より深夜勤の方がデスクワークが多くておなかが楽なんだって。」
こぶ「ふ~ん。」

 夕食におにぎり1個・サプリメントを飲む。

 夜、さくらさんとデールームで、「たこやきとかソースのおかずが食べたい。(^ー,^)」
さくらさん「そうだよね。私は食べてきたよ。σ( ̄~ ̄)モグモグ」
こぶ「いいなー。(^¬^)」と食事の話をしていたら、お家に帰りたくなった。

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2004年2月4日(水)   『下 見』

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すいかさん
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ユリさん

 朝の検温の後、コーヒーを入れに記録室に行くと、昨日手術をしたすいかさんが元気に歩いていた。
こぶ「すいかさん、歩いていいの?」
すいかさん「うん。元気だからね。」と言っていた。

 朝食に、おにぎり1個・サプリメントをたくさん飲む。
胃の調子はサプリメントのおかげでいいかんじ。

 9時頃、もんち先生が病室に来て
「外泊していいよ。でも、出血したら戻ってきてね。」
と言われた。
OKです。うれしくてしゅうちゃんに電話した。
しゅうちゃんもこぶが帰ってくる事を喜んでくれた。

 昼食におにぎり1個・サプリメントを飲む。

 午後、売店におやつを買いに行った。
その帰りに産科に寄った。記録室に看護師さんがいたけど誰にも気づかれなかった。
産科病棟はすごく静かで、デールームには赤ちゃんの洋服のカタログしか置いていなかった。
『産科ってこんなに暗かったっけ?』

 夕方、タコ先生に「6日~8日まで外泊していいよ。」と言われた。
夕食に買ってきたパン・サプリメントを飲む。

 夜、婦人科の先生(主任先生)がこぶの所に来て
こぶ「元気、あさってから外泊するの。」
主任先生「よかったね。出血したら戻ってくるように言われた?」
こぶ「うん。出血ってどのくらいの量の出血で戻って来ないといけないの?」
主任先生「このくらいの量で、色はね・・。」と色々と教えてくれた後、「これからもよろしくね。」
こぶ「こちらこそよろしくお願いします。」と挨拶した。
先生が帰った後で、
ユリさんが「あの先生は婦人科の主任なんだよ。」
と教えてくれた。

 20時頃もんち先生がこぶの所に来た。
こぶ「先生どうしたの?元気ないじゃん。」
もんち先生「うん・・。明日から5日間産科に移動して欲しいんだけど・・。」
こぶ「・・・。」
もんち先生「ベットを空けないといけないから、治療になったら戻って来れるし、婦人科に遊びに来てもいいから。」と申し訳なさそうだ。
こぶ「今日、暇だったから産科病棟に散歩に行ったんだよね。そしたらすごく静かで暗いの。デールームには赤ちゃんの本しか無いしさ。」
もんち先生「あ~。今日産科病棟でこぶさんを見かけたよ。」
『ん?それで産科に移動するのか。』
嫌だけど仕方がない。産科に移動して良い事と言えば・・?
3人組のいびきから開放され、ぐっすり眠れる事かな。
しゅうちゃんに電話で、明日産科に移動する事を伝えた。
ちょっと悲しい気持ち。

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2004年2月5日(木)   『引越し』

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ユリさん

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スミレさん

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窓際さん

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きていさん

 毎週木曜日は手術の日。
 7時頃、病棟に来ていたもんち先生に廊下で会った。
「こぶさん、9時30分には産科病棟に移るから荷物用意してね。」
こぶ「もう準備してあるよ。いつでもOK。」
もんち先生「早いね。」

 朝食におにぎり1個・サプリメントを飲む。
朝食の後、忘れ物はないかチェックした。

リさん「こぶさん、居なくなったら寂しい。」
こぶ「遊びに来るね。」すしさん達にも挨拶をして看護師さんが迎えに来るのを待った。
 9時に産科病棟に移動。
産科の看護師さん達に「こぶさん歩いてる。」とびっくりされた。
産科にも婦人科の病室があるらしくそこに引っ越した。

『妊婦さんと一緒の部屋じゃなくて良かった。』とほっとした。
『産科病棟にも婦人科の病室があるってこと、もんち先生さきに言ってよねー。昨日の夜眠れなかったんだから。』なんて思いつつ病室の患者さんに挨拶する。
荷物を片付けながら患者さんと話をする。
話をしていて判ったのは、ここの病室は婦人科疾患の中でも比較的軽い病気の人と、抗がん剤の副作用の経過を見る人が居る病室なんだって。

 昼食の時に笑って話していると、午前中の手術を終えたもんち先生が来てくれた。
もんち先生「こぶさん。あれ?話の途中にごめんね。大丈夫そうだね。」と言って帰っていった。
『心配して来てくれたんだ。』とうれしかった。
 昼食にはバナナ・サプリメントを飲む。

 午後、婦人科から、副作用の経過を観ているスミレさんが産科に引っ越して来た。
スミレさん「よろしくお願いします。」
こぶ「私も、今日婦人科から来たんです。」
スミレさん「そうなの?どの部屋から・・。」
そのまま病室の患者さん達全員で、それぞれの病気について話した。
 こぶも、病気について聞かれ、「侵入奇胎で・・。」話をし終えた途端、病室がシーンとなった。
そして、患者さん達に「辛い事を聞いてごめんね。」と言われた。
こぶは、病気についてよく聞かれるから、話すことにようやく抵抗がなくなってきた。
だから「言いたくなかったら話しませんよ。」とニッコリできた。

 夕食におにぎり1個・おかず少々・サプリメントを飲む。

食事中に気になることがあった。
窓際の窓際さんが食事の時間になると、自分のベッドのカーテンを閉めて、何かをすりおろしている音が聞こえる。
食事が終わると窓際さんはカーテンを開け、みんなと話をする。
病室の患者さん達もこの事が気になっていたらしく
「食事中みんなと話したくないの?」と聞いていた。
窓際さん「そうじゃないのよ。にんにくをすりおろしてるから・・。」
こぶ達「に、にんにく?」
窓際さん「そうなの、健康のために、にんにくと長芋をすりおろしてご飯にかけて食べているんだけど、におうでしょ。だからカーテンを閉めていたの。」
こぶ達「それ、・・・美味しいの?(´ー`)σ」
失礼とは思ったけど聞いてみた。

窓際さん「美味しいよ。」という答えに、

「エーッ!Σ(゚□゚(゚□゚(゚□゚(゚□゚(゚□゚*)」
と思わずみんなで言ってしまった。

 夜、消灯時間(21時)を過ぎてもみんなで話しをしていた。
20代のきていさんは、胞状奇胎で入院。
hCG値400,000で、今回2回目の処置をするんだって。
この子もインターネットで色々調べて、
「ちょーこわ、ちょーこわ」と言っていた。
『やっぱり消化不良になるからあまり深く調べないほうがいいな。』。こぶよりhCGが低いし、『術後の治療(抗がん剤)をしないで済むといいね。』

 23時を過ぎたころようやく眠った。
 明日から、3日間外泊する。約2週間入院していた。
長かったなー。
ホームシックになっていたので自宅に帰れるのがうれしい。

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