2004年6月10日(木) 『あー 緊張』
温泉さん
萩さん
ゆずさん
すももさん
そばさん
今日から入院して、明日から4回目の治療が始まる。
掃除・洗濯を済ませ入院の準備をした。
今回の入院は気が重い。
『今頃産んでいたのにな。』と思うとため息が出る。
昼食の後、しゅうちゃんに送ってもらって病院へ。
13時頃到着し、入院の手続きをしてから婦人科病棟に行った。
いつものようなやり取りの後、退院中の話を看護師さんにした。
血圧と体重を量って、採血も4本した。
もうすでに14時にレントゲンの予約が入っていた。
看護師さんに病室に案内され病室の患者さん(温泉さん、ゆずさん、萩さん、すももさん、そばさん)に挨拶をした。
温泉さんが「こぶさん久しぶり!」と声を掛けてくれた。
こぶ「お久しぶりです!」
萩さん、すももさん、そばさんの主治医はもんち先生で、
萩さん「こぶさん主治医が一緒ね。ねぇもんち先生の名前って古風でかっこ良いと思わない?」
こぶ「かっこいいよね。」
すももさん「良い名前よね。息子と年が近いからかわいくて・・。」
萩さん「そうそう。」
温泉さん「私の主治医の主任先生もやさしい良い先生よ。」
ゆずさん「私の主治医もやさしいんだから。」とレントゲンに呼ばれるまで主治医の自慢話をして過ごした。
14時過ぎにレントゲンに呼ばれ、2Fのレントゲン室で肺・胸・骨盤内撮影。
この後は、やることもないから3時間ぐらい外出した。
17時過ぎに病院に戻り、買って来たパンとサプリメントをたくさんとフェログラ2錠を飲んだ。
トイレの帰りにやさいさんに会った。
久しぶりに会ったので、病室の前でしばらく話をした。
18時頃タコ先生を中心に回診があった。
もんち先生に「ヘモグロビンが、8.0で問題ないから明日から治療ね。がんばってね!」
『何となく緊張。』
もんち先生と話したあと、
ナンちゃん先生に「こぶさん久しぶり。外泊中どうだった?」
こぶ「先生お久しぶりです。・・・ごはんが食べられるようになった。」とか近況を話した。
24時から蓄尿開始。
『あー緊張する。』
2004年6月11日(金) 『MEA療法 5クール目 1日目』
温泉さん
萩さん
ゆずさん
すももさん
そばさん
体重は58kgからスタート。
朝の検温のあと、看護師さんの許可を取ってシャワーを浴びた。
朝の採血4本はナンちゃん先生がしてくれた
「こぶさんがんばってね。また来るね。」と病室を出て行った。
7時頃、1本目の流しの点滴ラクテック1000mlをナンちゃん先生につなげてもらった。
朝食にカロリーメイトゼリーとサプリメントをたくさんとフェログラ2錠を飲んだ。
9時頃、もんち先生が病室に来て「がんばってね。」とニッコリして病室を出て行った。
11時30分には1本目の流しの点滴が終わったから続けて2本目の点滴のカイトリルをつないだ。
11時40分には3本目に流しの点滴200ml+メソトレキセート300mlの点滴をつないだ。
これからの、抗がん剤のオンパレードの前に、4時間おきのサプリメントにプラスして、肝臓と口内炎予防のサプリメントを飲んでおく。
昼食におにぎり1個とサプリメントをたくさん飲んだ。
13時30分頃、バナナと4時間おきのサプリメントを飲んだ。
14時頃、もんち先生は外来があって忙しいのに、採血データのプリントを持って病室に来てくれた。
もんち先生「良かったね。これでがんばれるね!」
こぶ「ん?hCG100!本当?うれしい!持って来てくれてありがとう。」と少し話ししたあと急いで病室を出て行った。
萩さんに「こぶさん順調なの?良かったじゃない。」と声を掛けてくれた。
温泉さんも「こぶさん今まで大変だったけどこれでがんばれるわね。」と励ましてくれた。
15時過ぎに、4本目の流しの点滴をつないだ。
この点滴が半分になったら、メソトレ150mlのIV。
15時30分頃、お菓子と4時間おきのサプリメントを飲んだ。。
16時頃、点滴が半分になり、メソトレキセート150mlをIVでナンちゃん先生に入れてもらった。
17時頃、主任先生の回診。
「こぶさん、大丈夫?」
こぶ「今の所大丈夫。先生、hCG100になったんだよ。」
主任先生「良かったね!順調じゃない。」とニッコリ。
こぶ「うん。」とニッコリすると、
主任先生「がんばってね。」といつものガッツポーズをしてくれた。
そのあとタコ先生が病室に来て「hCG下がって良かったね。順調・順調。」と言ってくれた。うれしい。
17時30分頃、ナンちゃん先生が心配して病室に来てくれた。
「こぶさん大丈夫?」
こぶ「今の所元気。」
ナンちゃん先生「良かったね。・・・こぶさん、退院する前にMRIかCTをとる予定だから、日程が決まったら教えるね。」と話して病室を出て行った。
今日は先生達が来て何だか忙しい。
ゆずさんに「あなたの所は先生が良く来るね。」
こぶ「毎日薬が入るから、様子見に来てくれるの。」
温泉さん「そうじゃなくて珍しい病気で実験材料だからじゃないの?」
こぶ「そうなのかなぁ。」
温泉さん「ここはそういう病院だから臨床データが欲しいのよ。」
ゆずさん「私の主治医はあまり来ないのに、こぶさんの主治医は毎日来るから、きっと実験材料よ。」
こぶ「そうだとしてもお世話になっている先生達の役に立てばいいかな。」
萩さん「こぶさん吐き気がすごいから心配で来るのよ。もんち先生やさしいからね。」
こぶ「そうだよね。」と話をした。
夕食はお腹が空いていたから完食した。
もちろんサプリメントをたくさんとフェログラ2錠も飲んだ。
18時頃しゅうちゃんに電話した。hCGが下がった事を喜んでくれた。
『うれしい。』
18時30分に5本目のペプシドをつないだ。
19時40分頃6本目の流しの点滴をつないだ。
これが半分になったらIVでコスメゲン。
20時頃、そばさんが「こぶさん、明日の朝楽しみにしていてね。」と自前のクーラーBOXからきゅうりを取り出した。
こぶ「きゅうり漬けるの?」
そばさん「そう。冷たく冷やしておくから、明日みなさん食べてね。」
萩さん「私もきゅうり漬けたの。自宅から持って来たから明日食べようね。」と言われ、
『明日が楽しみ。』
21時頃コスメゲンを産科の先生が入れてくれた。
こぶ「ナンちゃん先生は?」と聞くと
「他に先生がいないんだよね。」
こぶ「すみません。」とお礼を言うと、産科の先生はニッコリしてくれた。
22時頃、4時間おきのサプリメントを飲んだ。
22時20分頃ようやく点滴が終わりヘパロックした。
いつもの事ながら疲れた。
2004年6月12日(土) 『MEA療法 5クール目 2日目』
温泉さん
萩さん
ゆずさん
すももさん
そばさん
検温のあと1本目の流しの点滴をナンちゃん先生につなげてもらった。
「こぶさん、大丈夫?」
こぶ「今の所平気。
それより先生、17日が出産予定日だから、絶対に16日に帰りたいの。それで、カイトリルの点滴を使いたいんだけど~・・・駄目?」(カイトリルの点滴は、1日目しか保険内で使えない。)
ナンちゃん先生「そうか。良いよ。4日目と5日目の朝と夜に入れようか。」
こぶ「お願いします。」
ナンちゃん先生「判った。16日に帰れるように僕も協力するからね。」と言ってくれた。
『わがまま言ってすみません。』
先生が帰ったあと、
萩さんに「こぶさん17日が出産予定日だったの?」
こぶ「そうなんです。正常妊娠だったら産んでたんですよねー。」
萩さん「辛いわね。」と泣いてくれた。
温泉さんに「こぶさん元気出してね。治ったら赤ちゃん産めるんでしょ?」
こぶ「子宮取ってないから産めるんですけど、また(胞状奇胎に)なったらと思うと妊娠するの怖いな。」
温泉さん「私は子供がいるし、けっこういい歳でがんになったから、こぶさんよりはましね。」
『どうコメントして良いの解らない』
こぶ「皆さんと話していたらお腹空いてきた。」
ゆずさんが「こぶさん、お腹空いたの?これあげる。」と笑いながらお菓子をくれた。
朝食に萩さんとそばさんのきゅうりとサプリメントをたくさん飲んだ。フェログラ2錠もついでにを飲んだ。
こぶ「そばさん。キンキンに冷えてて美味しい。」
ゆずさんが「私も漬けようかな。」
温泉さん「じゃあ私も・・。」
萩さん「みんなで漬けたら食べきれないよ。」とニッコリしていた。
こぶは、楽しくてずっと笑っていた。
点滴の落ちを見に来た看護師さんに「井戸端会議してるー。」とニッコリされた。
9時頃、もんち先生が病室に来てくれた。
こぶ「昨日のIV(コスメゲン)産科の先生だった。」
もんち先生「昨日、研修医の歓迎会だったからね。ビックリした?」
こぶ「うん。病棟ではあまり見かけない先生だからね。」
もんち先生「そうだよね。がんばって。」と話をして、
萩さん達のところに顔を出して出て行った。
10時に口内炎防止のロイコボリンを看護師さんに肩に筋注してもらった。
10時30分頃、4時間おきのサプリメントを飲んだ。
今回も温泉さんと温泉の話をした。
こぶと温泉さんは群馬の四万温泉に行った事があって、
「あそこの温泉いいよね。行きたいね。」
温泉さん「もう、だめかも。」
『とても元気そうなのに・・・。』
なんと言って良いのか見当がつかなくて、ただ黙って話を聞いていた。
12時に2本目のペプシドをつないだ。
今日から点滴が3本になるから、16時までに点滴が終わる。
ペプシドが入るのが、ちょうど昼食の時間だから、ご飯は食べられないけど、サプリメントだけはたくさん飲めた。
ペプシドの臭いがくさくてたまらないから、今回も”飴ちゃん作戦”で、じっとしている。
13時には3本目の流しの点滴をつないだ。
この点滴が半分になったら、IVでコスメゲン。
14時頃すももさんにみかんをもらった。
みかんと4時間おきのサプリメントを飲んだ。
15時にはIVでコスメゲンをナンちゃん先生に入れてもらった。
「大丈夫?」と心配してくれた。
16時に2回目の口内炎防止のロイコボリンの筋注を看護師さんに肩にしてもらった。
16時30分頃、点滴が終わりヘパロック。
夕食にうどんとサプリメントをたくさんとフェログラ2錠を飲んだ。
19時頃しゅうちゃんに電話した。
『「1日1回はしゅうちゃんの声が聞きたい。」と甘えてみた。へへッ。』
19時30分頃病室に戻ると、
温泉さん「こぶさん外泊してくるね。お土産にマゼランのシフォンケーキ買って来るわね。」
こぶ「ありがとうございます。お気を付けて・・。」
2日目だけどまだまだ元気で、病室の患者さんと話が出来る。
『うれしい。』
でも、21時頃気持ち悪くなって吐いた。
『うれしくない。』
2004年6月13日(日) 『MEA療法 5クール目 3日目』
温泉さん
萩さん
ゆずさん
すももさん
そばさん
7時に1本目の点滴をしにナンちゃん先生が来てくれた。
ナンちゃん先生「こぶさん、大丈夫?」
こぶ「だめ。・・・トイレに行っただけで吐いた。」
ナンちゃん先生「今回はしんどそうだね。」
こぶ「うん、きつい。」
ナンちゃん先生「・・・そうか~。また来るね。」と病室を出て行った。
朝食に食パン半分とサプリメントをたくさんとカイトリルの錠剤、フェログラ2錠を飲んだ。
最近のこぶは情緒不安定だ。
こぶの現状は、妊婦だった頃に思い描いていた【未来】とは違う。
本来なら今頃臨月で、しゅうちゃんの実家に帰っていたはず・・・。
それなのに・・・、
今、こぶは病院にいて、癌でその上ハゲている。
こぶにとって【ありえない未来】だったはずのモノが現実として存在しているある。
泣いてみてもどうしようもない事だと判っている。
でも、自然に涙が出て泣けてくる。
病室の患者さん達が、泣いて赤い目をしたこぶを心配してくれる。
『みんなも大変なのに・・・。
申し訳ないな。
ネガティブでこぶらしくない。』
目の赤いこぶにもんち先生が「大丈夫?」と声を掛けてきた。
こぶ「だめ。水飲んだだけで吐き気がする。」
もんち先生「そうだよね。がんばってね。」と言って出て行った。
10時に口内炎防止のロイコボリンの筋注を看護師さんに肩にしてもらった。
12時に2本目のペプシドをつないだ。
昼食に杏仁豆腐とサプリメントをたくさん飲んだ。
食べたあとすべて吐いた。
13時に3本目の流しの点滴をつないだ。
この点滴が半分になったら、コスメゲンのIV。
14時頃、トイレに行ったら出血していた。
『あとでナンちゃん先生に言わなくちゃ。』
15時にはナンちゃん先生がIVをしてくれた。
「どう?大丈夫。」
こぶ「だめ、しんどい。先生、さっき出血した。」
ナンちゃん先生「薬が効いているからね。また熱が出るかも。」
こぶ「それは嫌だな。」と話をした。
15時20分頃、やさいさんが退院する前に来てくれた。
やさいさん「こぶさん、冷たいうちに食べて。」とコーヒーゼリーをくれた。
やさいさん「こぶさんがんばってね!」と握手してくれた。
15時40分頃、コーヒーゼリーと4時間おきのサプリメントを飲んだ。
『ご馳走様でした。』
16過ぎに点滴が終わりヘパロックをした。
夕食は、すももさんにもらったみかんとアイスとサプリメントをたくさんとフェログラ2錠を飲んだ。
せっかくしゅうちゃんが来てくれたのに話が出来なかった。
『ごめんね。』
19時頃、4時間おきのサプリメントを飲んだ。
2004年6月15日(火) 『MEA療法 5クール目 5日目』
萩さん
セリさん
朝、トイレに行こうと上体を起こしただけで吐いた。
吐いているのを看護師さんが気づいてくれて、カイトリルの点滴をつなげてくれた。
7時頃、1本目の流しの点滴をナンちゃん先生につなげてもらった。ナンちゃん先生「辛いと思うけどがんばって。また来るね。」と病室を出て行った。
朝食は、サプリメントをたくさんとフェログラを2錠だけ飲んだ。
今日は寝返りをうっただけで気持ち悪くて吐く。
ベッドのカーテンは開けられない。
じっと耐える日だ。
12時に2本目のペプシドをつないだ。
昼食にカロリーメイトゼリーとサプリメントをたくさん飲んだ。
サプリメントを飲んですぐに、胃がむかむかしてきて吐いた。
二日酔いで吐くのとは違って、腹の底からこみ上げて来る感じだから声も出る。
「うええぇぇ。」
吐いても全然スッキリしない。
スッキリするするどころか、胃がむかむかして痛い。
胃がスッキリしないから看護師さんに食べる氷をもらう。
萩さんに「こぶさん大丈夫?」と心配され、
こぶ「大丈夫です。すみません。」
13時には3本目の流しの点滴をつないだ。この点滴が半分になったら、コスメゲンのIV。
15時にはIVはパッチリ先生がしてくれた。
「どう?大丈夫。」
こぶ「だめしんどい。カイトが効かない。」
パッチリ先生「カイトをつなぐタイミングか悪いんじゃない?」と色々教えてくれた。
15時30分頃、かっぱえびせんと4時間おきのサプリメントを飲んだ。
16時過ぎに点滴が終わり、点滴の”落ち”が悪かった事もあって、そのまま針を抜いた。
『夜、カイトをつなげてもらおうと思っていたのに。無理かな?』
16時30分頃、セリさんが来てくれた。
セリさんは今度から3週おきに治療するということで、
「こぶさん今度から一緒だね。よろしく。(こぶも3週おきに治療している。)」と少し話した。
セリさんが帰ったあと吐いた。
夕食は食べずに、サプリメントをたくさんとフェログラ2錠を飲んだ。
19時頃、トイレに行こうと立ち上がっただけで吐いた。
ちょうど病室にいた看護師さんが「アッ吐いた?大丈夫。」と背中をさすってくれて、「先生にカイト使っていいか聞いてくるね。」と病室を出て行った。
すぐにパッチリ先生がこぶの所に来て
「つらいだろうけど20分もすれば良くなるからね。」と優しくこぶに言った。
『やさしい言葉を掛けられてウルッときた。』
点滴をつないでもらっているところに、
もんち先生も「大丈夫?」と駆けつけてきた。
もんち先生がパッチリ先生に「こぶさん、左はもう(ルート)が取れないから右にしたら?」と言っていたけどパッチリ先生は、左手に一回でルートをとり点滴をつないでくれた。
もんち先生「ほ~、すごいね。」と褒めていた。
もんち先生と今度の外来と入院について話した。
その後、
こぶ「先生、入院日変えてもらったり、わがまま言ってすみませんでした。」
もんち先生「べつに良いんだよ~。」とニッコリしてくれた。
カイトリルの点滴が終わってから、しゅうちゃんに電話した。
しゅうちゃんの声を聞いて、情緒不安定だったこぶもようやく落ち着くことが出来た。
2004年6月16日(水) 『 遺 影 』
萩さん
ゆずさん
すももさん
そばさん
朝、あるはずの点滴が処方されていなかった。
針を抜かれた。
8時頃、ナンちゃん先生が病室に
「昨日は来れなくてごめんね。調子はどう?」と来てくれた。
こぶ「昨日の夜カイトつないでもらったら吐き気は楽になった。
・・・今回は、16日に絶対に帰るとか、わがままばかりでご迷惑をおかけしました。」
ナンちゃん先生「べつにいいよ。無理しないでね。」と言ってくれた。
朝食に、そばさんのきゅうりの浅漬けとサプリメントをたくさんとフェログラ2錠を飲んだ。
10時頃、お腹が空いたから久々に売店に買い物に行った。
売店から戻るともんち先生がこぶの所に来たようで、今度の外来と入院の予約表がテーブルにおいてあった。
しゅうちゃんが迎えに来るまで、萩さん、そばさん、ゆずさん、すももさん達と話して過ごした。
すももさんが「私、遺影撮ってあるのよ。
この前結婚式に招待された時に、ついでにカメラマンさんに撮ってもらった。」と話し出した。
萩さんが「私はまだ用意してないけど、撮っておいた方がいいよね。」
こぶ「・・・でも、結婚式に撮るのはどうなんですかねぇ。」
すももさん「周りの人は『エッ!』って顔してたけど、何も言われなかったわよ。」
『そりゃあ、言わないんじゃなくて言えなかったんだよ!』
ゆずさん、そばさん「たしか、60歳過ぎると市役所で遺影撮ってくれるのよね。」
『遺影ねぇ・・。そうだ!こぶなら、カナダに行った写真がいいなぁ』とボーッと考えた。
13時頃しゅうちゃんが迎えに来てくれた。
病室の患者さんに挨拶をして記録室に寄り帰った。
看護師さん達に「お家に帰っても無理しないでね。」と心配そう。
こぶ「うん。無理しない。わがままばかり言ってご迷惑お掛けしました。」と挨拶をした。
体重は、3kg減って56kgになった。
今回は、肉体的にキツイというよりは、精神的にキツかった。
泣いてばかりで、患者さんや病院のスタッフにもいっぱい迷惑をかけた。
『来月には笑えるようにならなきゃ。』
帰りの車の中でしゅうちゃんに、
「今日患者さん達と遺影の話していたの。
遺影に使うならこぶはカナダの写真が良いな。」
しゅうちゃん「60歳超えている人達の話を真に受けてまったく!アホなんだから・・。」と一喝された。