2004年6月17日から6月23日までの闘病日記

2004年6月17日(木)   『出産予定日』

 今日は、出産予定日。
あっという間にこの日が来た。
去年の9月に妊娠が判った時には
,まだまだ先の事で
『早く6月にならないかな。』
なんて思っていたのに・・・。


『入院していると月日が経つのが早いなぁ。』




 朝、仕事に向かうしゅうちゃんを送り出した後掃除をした。
すぐに疲れて少し横になった。


 起きてからしゅうちゃんが作っておいてくれたお昼を食べて、4時間おきのサプリメントとフェログラ2錠を飲んだ。

 つい、
『今頃、OOちゃん(しゅうちゃんと考えた、赤ちゃんの名前)を産んでいた筈。』・・・なんて、本当にどうにもならない事を考えてしまう。

そのたびウルウルしている。


出産予定日はこぶが「ママ」だった証。
泣いているとしゅうちゃんが心配するから、居ない時にいっぱい泣いた。


 夕方、今までに買った赤ちゃんの洋服・プレゼントされた、たまごくらぶの本・育児日記などを整理して1つにまとめクローゼットにしまった。

『これ(出産予定日)を期に、泣くのはやめて強くなろう。めげないぞ!ファイトー。』

と心に誓った。。

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2004年6月18日(金)   『しゅうちゃんママ』

 今日からしゅうちゃんは、3日間家を留守にする。
こぶを1人にするは心配だからと、しゅうちゃんママが来てくれる。

 昼過ぎ、しゅうちゃんママが到着した。

 しばらくして夕飯を作ってくれた。
一昨日退院したばかりで、あまり食べられなかった。
『申し訳ないな。』
しゅうちゃんママはこぶに、
「何でも話していいのよ。」と、こぶの話を色々長々と聞いてくれた。

こぶは、今日ほど自分の病気について人に話した事がない。

入院している時も、こぶは自分の事はあまり話さずに相手の話を聞いている事のほうが多かった。


『患者さんは、ただ話を聞いて欲しい人が多いから・・・。』

そう思って、こぶの話しは聞かれてもあまりしなかった。
話をしない分、こぶの心に【ツライ思い】が沢山溜まっていた。


しゅうちゃんママに、こぶ自身の事を一気に話した。

『夜遅くまで話を聞いてくれてありがとうごさいました。』

心にふつふつと溜まっていた悲しみを全部出しきった感じ。

『こぶは、もう大丈夫!あースッキリした。』

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2004年6月19日(土)   『お尻が痛い』

 朝からお尻が痛い。
『今まで寝ている事が多かったのに、ずっと起きているからかな?』


しばらくは、ジンジンする痛みを我慢していたけど、すご〜く痛いくなってきた。
それに、時々吐いたりしてかなりしんどい。


熱は37.5度。ビミョーに高い。

 朝ごはんを食べないで、アイスとサプリメントをたくさんとフェログラ2錠を飲んで布団でじっとしていた。
じっとしていてもお尻が痛い。
ロキソニンを飲んでも痛みが取れない。


『もしかしてまた熱が出るのか?』


病院に電話して「今から来てください。」ということになっても、車はしゅうちゃんが乗って行ったので『ない』。

電車で行くのも体力的に無理だから、
『今日1日我慢しよう。』と思って布団でじっとしていた。
 
 しゅうちゃんママは、こぶが隣の部屋で吐いていたのを聞いてすごく驚いたようだ。心配して、慌ててこぶの部屋に来て背中をさすってくれた。


 夕食に、こぶが食べられそうな物を作ってくれるけれど、お尻が痛くて起きていられない。
ほとんど食べられなかった。

それでも、サプリメントたくさんとフェログラ2錠だけはを飲んだ。
4時間おきのサプリメントも忘れずに飲んだ。

サプリのおかげで今まで骨髄抑制が起きても白血球・好中球・血小板が下がらないで治療が出来た。


こぶにとってP社のサプリは
『これを飲んでいればガン細胞が死滅する。』
と確信できて、がんの恐怖心を取り除いてくれる大きな役割を持っている。

『どんなに辛くてもしゅうちゃんの為にもがんばるぞ!』

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2004年6月20日(日)   『起きていられなくなった』

 今日も朝からお尻が痛くて起きていられない。
吐き気もあるからご飯が食べられない。

 朝食にパン半分とサラダ、サプリメントをたくさんとフェログラ2錠を飲んだ。


あまり食べないこぶを心配して、しゅうちゃんママがお昼に冷やし中華と餃子を作ってくれた。
冷やし中華少々と餃子を2個食べた。
一緒にサプリメントをたくさんとフェログラ2錠も飲んだ。


 13時頃しゅうちゃんから電話があって、18時には帰って来るそうだ。

 
17時頃しゅうちゃんママは帰って行った。


『お母さんが来てくれた事と、1人で実家で留守番しているお父さんに感謝です。
すごい助かりました。』


 18時頃しゅうちゃんが帰って来た。

しゅうちゃんはこぶを見るなり、

「これから電話して病院に行くよ。」

こぶ「明日外来で病院に行くから。」としゅうちゃんを説得して家でおとなしく寝ていた。

『お尻の痛みは大腸菌?まさかねぇ。』

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2004年6月21日(月)   『血液に大腸菌』

 今日も熱が37度を超えた。
お尻の痛みも我慢できないほどだ。
ロキソニンを飲んで、布団で横向きに寝てじっと痛みに耐えた。


 こんな調子だからご飯は食べられないけど、フェログラ2錠とサプリメントだけはたくさんは飲んだ。

 昼食にパン1個・とサプリメントをたくさん。


 今日の外来は16時からで、14時40分頃しゅうちゃんに送ってもらって15時30分頃に病院に着いた。
歩くとお尻と左足にピリッと電気が走るような感じがして痛い。


『この感じは大腸菌じゃないな。何だろう?不安だな。』

1Fで受付を済ませたあと、産婦人科外来で採血をした。

採血をしてくれた看護師さんが「こぶさん大丈夫?熱計って待ってて。」と体温計持って来てくれた。

お尻が痛くて座っていられないからソファーに横になって計った。

熱は38.6度あった


『気分最悪。』

しかももんち先生は手術で診察できないそうだ。

『今日が一番診て欲しかったのに・・。』

もんち先生の代わりに講師の先生がこぶを診察してくれた。

内診台にまたがって、細胞診をしてもらった。
これで今回の熱の原因を調べるそうだ。
細胞診の結果は23日の外来で聞くことになった。


講師の先生「前にも熱出してるよね?」

こぶ「はい。5月に大腸菌に感染して・・。」
講師の先生「その時の事こぶさん詳しく知ってる?」
こぶ「エッ?知らない。」
講師の先生「うーん。話しても良いのかな〜?」
こぶ「主人も一緒に聞いてもいい?」と聞くとOKが出た。

 診察室にしゅうちゃんを呼んで2人で聞いた。
こぶは5月に高熱を出した原因(大腸菌)について初めてまともに聞いた。

講師の先生によると、
子宮の中のぶどう(胞状奇胎)と血液に「大腸菌」が発見されたそうだ。

普通なら血液は大腸菌に感染しないんだって。


先生と3人で「何でだろうね。」と首をかしげていた所に、タコ先生が来て、
「こぶさん、今日はもんち先生じゃないんだ。メ&#?∪∠√-+*・・・」
とほとんど無理やり割り込んで来た。

『大腸菌について、こぶに話して欲しく無いのかな?講師の先生は話したそうだったけど・・。』

5月に撮ったMRIについても、もんち先生から特に聞いていなかったのでついでに聞いた。
MRIの技師さんの見解に「(ほんのちょっとだけど)肺に影が在り」とあった。

講師の先生「転移ではなく、肺炎になりかけていたのではないかな。」

そういえば・・・
『@5月のレントゲンで、もんち先生が「こぶさん、肺に転移なし!」とわざわざ病室にフィルムを持って来てこぶに見せていた。
病室に持って来て見せるなんて『変なの』と思ったのと、
Aしょっちゅういろんな先生達が様子を見に来るなあ。と思っていたんだ。
今日やっと、あの頃の先生達の行動の意味が分かった。』


もんち先生が「何ともないよ。」
と言っていたこぶのケホケホ咳は肺炎になりかけの咳だったんだ。

『かなりやばかったみたい。』
この話をしている時もタコ先生は、「くぁswでfrtgひゅjきぉ;p@:メ&#?∪∠√-+*・メ&#?∪∠√-+*・。」とわけの分からない話で邪魔をした。

おかげで、大腸菌について満足できるほどは聞けなかった。


今日の採血によると、
CRPが4.2
WBC9,600ということで本来なら入院だったけど、婦人科のベッドは空いていないそうだ。

院長ベッドは空いているけど、そこだと、脳神経外科のベッドになってしまう。

他の科はイヤだったので、抗生物質を4日分処方してもらって帰ることにした。


講師の先生「おそらく次の(23日)外来で入院になるから、入院の準備して来るようにね。」
こぶ「解りました。」と返事をした。

 帰りの車の中でも起きていられず、シートを倒して横を向いて眠って帰った。
家に着いてから、パンとサプリメントをたくさん、フェログラ2錠、ケフラールカプセル250mg2カプセル、それと今日貰ってきたダーゼン5mg1錠を飲んだ。
ケフラールとダーゼンは毎食後飲んだ。

 食事のあと入院の準備をした。
『お尻が痛いよー。熱も下がらないよー。』
薬が効かなくてイライラする。

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2004年6月22日(火)   『痛くて痛くて』

 今日も熱が38.0度あってお尻が痛い。
起きていたいけど、痛くて寝ているしかない。
それも横向きじゃないとお尻の痛みが増してしまう。
そのせいで首と肩が凝る。
シップを貼ってみた。


 朝食にパンとサプリメントをたくさんとフェログラ2錠、ケフラールカプセル250mg2カプセル、ダーゼン5mg1錠を飲んだ。
4時間おきのサプリメントも忘れないように飲んだ。

昼と夕食はいつもの事だけどしゅうちゃんに作ってもらった。

『ありがたい。感謝です。』

当然、毎食後の山盛りのサプリメントとフェログラ2錠、ケフラールカプセル250mg2カプセル、ダーゼン5mg1錠はしっかりと飲んだ。

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2004年6月23日(水)   『今度は骨盤腹膜炎』

 夜中の3時50分頃、熱が38.6度になった。
パンを1口食べて、ロキソニンと4時間おきのサプリメントを飲んだ。

今日も食欲なし。
お尻の痛みも相変わらずだし、胃もむかむかする。


 外来が15時30分だからそれまで布団でじっとしていた。
食欲はなくても、パン1口とサプリメントをたくさんとフェログラ2錠、ケフラールカプセル250mg2カプセル、ダーゼン5mg1錠は飲んだ。

 14時頃入院バッグを持って、しゅうちゃんに病院に送ってもらって15時過ぎに病院に着いた。

 講師の先生に「23日はもんち先生に診てもらうように。」と言われていたけど、つかまらないのでレモン先生が診てくれた。

熱は38.7度になっていた。


レモン先生「はっきりとは言えないけど多分、骨盤腹膜炎だと思う。」
こぶ「菌に感染したの?」
レモン先生「そうだね。腫瘍取ってないからね。」
としゅうちゃんとこぶに、どんなことになっているのか説明してくれた。

菌がいると、《クサイおなら》がよく出たり、《下痢する》って教えてくれた。

『まさにこの症状にあてはまってる。
なんか納得。』


今日も婦人科のベッドは満床だったから産科病棟に入院した。
『産科・・・懐かしいな。』

 外来の会計を済ませて産科病棟に行くと、看護師さん達がこぶを覚えていてくれて声を掛けてくれた。
緊急で入院する事になったこぶに、個室を用意してくれていた。

『ありがたいです。』

一旦荷物を置いてから買い物にでかけた。
外出届けを書いて記録室に持って行くともんち先生が居て、
「帰って来たら点滴ね。」と声を掛けてくれた。
こぶ「はい。」と返事をし買い物に出かけた。
お尻が痛いし足もしびれているからすぐに帰って来た。

 18時に、ナンちゃん先生が病室に来て点滴のルートを取ってくれた。
なかなか入らないらしく針先をグリグリされた。
こぶ「痛いから抜いて。」
ナンちゃん先生「こぶさんは、痛がりだね〜。ヾ(^ー^;)ヨシヨシ」
何回か失敗したあと抗生物質の点滴をつないだ。

熱が出ていて脱水症状になりやすいから、点滴は24時間することになった。

 抗生物質が終わったら、抗生物質の適応検査(皮内テスト)・血液培養検査(イソジンを腕に塗って採血をする。)のはずが、

看護師さん「ナンちゃん先生が緊急手術で来れないんです。
もんち先生はもう帰ったから、ナンちゃん先生のオペが終わるまで培養検査が出来ない・・・。」
と言われ待つ事にした。

 21時を過ぎてもナンちゃん先生は来ない。

熱を計ると38.0度ある。
解熱剤を使いたいけど、
看護師さん「培養検査をしてからじゃないと使えないんです。」
こぶ「他の先生は居ないの?」と聞いても、
看護師さん「ナンちゃん先生がするって言っていたから、もうちょっと待って。」

『熱があるのに早くしてー。』


 21時40分頃、ナンちゃん先生が「遅くなってごめんね。」と病室に来た。
ゴム手袋をして、イソジンを腕に塗って採血をした。
採血中も看護師さんが、ナンちゃん先生を呼びに来た。

ナンちゃん先生「ちょっと待ってて。」と病室を出て行った。

しばらくして戻ってきたけど、「手術が入ったから急がないと。」と採血・抗生物質の適応検査(皮内テスト)をして、「また来るからね。」と急いで病室を出て行った。
検査が終わってから、看護師さんに抗生剤を2本をつないでもらった。

 22時頃、買って来たパンと4時間おきのサプリメントを半分とフェログラ2錠を飲んだ。
 22時30分頃、熱が38.6度になり、ナースコールをして看護師さんにボルタレン座薬を入れてもらった。

 22時40分頃、パン1口と4時間おきのサプリメントの残りの半分を飲んだ。

 23時頃、起きていたこぶの所に、ナンちゃん先生が「こぶさんやっと終わったよ。まだ起きてるの?大丈夫?」と心配して来てくれた。
こぶ「足がしびれる。」
ナンちゃん先生「左足のしびれは、お尻の神経がしびれているからなんだよ。」と教えれくれた。

 24時頃、熱が37.6度に下がった。
お腹が空いてパンとサプリメントをたくさん飲んだ。
疲れていて眠りたいけどお尻が痛くて寝むれない。

『ゆっくり眠らせろー。』

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